ラッシュヘッド開発経緯~ライトゲームタックルの進化~
ラッシュヘッドを製作するにあたって、「国内最高峰の技術を持つフックメーカー土肥富から見た近代ライトゲームにおいて必要なフックとはなにか??」というのを考えた。
近年ライトゲームにおいて、タックルや釣り方などが急激な速さで進化してきた。
5フィート代という以前では考えられなかった長さ
高弾性のカーボンの使用、極限まで軽量化された40g台のロッドに160gを切るリール。
それらを組み合わせて使用することで、総重量200g以下という異次元的な超軽量なタックルにすることも可能だ。
ラインも現代のアジングシーンに大きな影響を与えたポリエステルラインに始まり、以前では考えられなかった極細PEラインの登場。
さらには新素材のゼクシオンを使用したシンカーアジングというラインが登場す
しかしタックルが進化すると共に、今まででは感じなかった問題点も感じるようになった。
軽量で高弾性カーボンロッドは負荷を掛け過ぎて破損させないように、ドラグを緩めにして使用するように推奨されている。
そのような使い方をする事で、フッキング時のパワー不足になってしまう場合があり、軸が太いフックや針先がきちんと研げてない針では刺さりにくくなってしまう。
またタックルの軽量化による慣性のパワー不足、ショートロッド化によるフッキングスト
ポリエステルラインや極細PEの登場により、登場以前では考えられなかった緩いドラグ設定での使用。
などなどこれらはロッドやラインなどのライトゲームタックルが進化することによって、新たに出てきた問題でもある。
まずは上記のような現代のライトゲームシーンでの問題点を洗い出す作業から始まった。
そして現代のライトゲームシーンにおける、究極のスタンダードを目指したフッ
ライトゲームシーンも色々なシチュエーションがある。
港湾部のレギュラーサイズのメバリング、アジング。磯や波止で狙う尺メバル。
キャロやフロートリグを使って遠投するアジング、
ギガアジ、テラアジなど、ターゲットや釣り場など色々な状況に合わせたタックルが使われるが、
さまざまなシーンに対応できるように線径、針先の形状など様々な形状を試作で作ってもらってはテストを繰り返した。
常に進化し続けるライトゲームシーンに対応すべくフック形状を設計。
針の素材となる線材も質の良い材料を選択。
熟練の職人による針先の砥ぎ。
寸法のバラつきが少ない綺麗な成型。
線材の性能を最大限に引き出す焼き入れ、焼き戻し。
表面処理は究極の刺さりを追求するのに欠かせないフローリンコート(フッ素コート)。
こうして120年以上の歴史と伝統を誇る土肥富の技術が詰まった究極のスタンダードを追求したフックが完成した。
フック形状、フックサイズ、針先、表面処理
フック形状はラウンド型、ゲイプはストレートゲイプを採用。
スタンダードな形状でメバル、アジなどのライトゲームで扱いやすいように設計。
フックサイズは、タックルやターゲットのサイズなどに合わせて選べるようにS、M、Lの3種類。
針先はS、Mサイズがレンジクロスフック同様に、究極の刺さりを追求した鋭い針先を搭載。
エステル、フロロ、極細PEなどのドラグを緩めて使用するタックルでも刺さりやすいように設計しています。
Lサイズの針先は当初S、Mサイズのように細く研いでいました。
しかし尺以上のメバルなどの根魚を釣っていると、針先からバーブの位置で欠けたりする問題が発生。
対策として針先の鋭さはそのままで、針先からバーブにかけて欠けにくいテーパーの角度で設計しています。
仕上げは最高の刺さりを出す為にすべてのサイズで、フローリンコート(フッ素コート)を採用しています。
線径、おすすめの使い方!
■Lサイズ・・・線径0,71mm、平打ち加工
PEラインを使用したパワーファイトや尺メバル、ギガアジ、テラアジ狙いにはLサイズがおすすめ!
尺以上のメバルのデーター取りは山陰の尺メバルハンターのゴチ君に依頼。
最大34cmを含むかなりの数の尺メバルのデーターを取ってくれたおかげで、とても助かりました。
他にも私一人では対応できないデーター取りを、各県のエキスパートな釣友に手伝って頂きとても助かりました。
熟練の職人による針先の砥ぎ、フローリンコート(フッ素コート)の恩恵で、尺メバルの硬い口、ギガアジ、テラアジにも刺さりやすくなっています。
強度アップのための平打ち加工を施してある為、シーバスなどの不意な大物が掛かっても安心してやり取りできます。
■Mサイズ・・・・線径0,56mm平打ち加工
ポリエステル、フロロ、ナイロン、極細PEなどを使用した港湾部のレギュラーサイズのメバル、アジなどライトゲームにおすすめ。
レンジクロスフック同様に貫通性の高い針先を採用。
高弾性カーボンロッド、エステル、フロロ、極細PE使用時のドラグが緩い状態でも刺さりやすいようになっている。
平打ち加工、ストレートゲイプにすることでレンジクロスフックMサイズよりも約30%の強度アップしている。
この恩恵でマズメなどのラッシュ時に、少々雑にフックを外しても曲がりにくいようになっている。
■Sサイズ・・・・・線径0,51mm平打ち加工
3種類の中で一番線径が細く、アミパターンに強いフロードライブヘッドと同じくらい鋭い針先を採用している。
カマスの硬い口に対して、エステル使用のタックルでも、たやすく貫通する鋭さを持つ針先。
Sサイズは主に港湾部のレギュラーサイズのメバル、アジなどライトゲームにおすすめ。
アミパターンなどのシビアなアタリの時などに使うと効果的!
ヘッド形状
初心者からベテランまで扱いやすく飛距離が出やすい弾丸型を採用。
そしてレンジクロスヘッドと同じ左右に溝を加工。
左右に溝を入れた事によるスタビライザー効果で、スイミング姿勢、フッキング位置が安定しやすくなる。
レンジクロスヘッド、フロードライブヘッドはショートシャンクでリフト&フォール向きに設計してあるのに対して、ラッシュヘッドはシャンクを少し長めに設計。
リフト&フォールでも使えますが、どちらかと言うとリトリーブ(巻き)の釣りに向いたセッティングにしてあります。
重さラインナップ
■Lサイズ重さラインナップ
1g 1,4g 1,8g 2.0g 2,5g 3,0g
■Mサイズ重さラインナップ
0,8g 1g 1,3g 1,5g 1,8g
■Sサイズ重さラインナップ
0,6g 0,8g 1g 1,2g 1,4g
各サイズ別、推奨ワームサイズ
ラッシュヘッドL
尺メバル、ギガ、テラアジなどの大型狙いのフックサイズという事で、1,5インチ~4インチくらいの間が使いやすいでしょう。
ラッシュヘッドM
フックサイズの関係で1,2インチ~3インチくらいまでのワームが使いやすいでしょう。
ラッシュヘッドS
フックサイズの関係で1インチ~2インチくらいのワームが使いやすいでしょう。
ラッシュヘッドのレビュー
ラッシュヘッドを使って頂いた方のレビューを一部紹介します。
ライトゲームのジグヘッドはこれとレンジクロスヘッドで十分な気がします。
巻きの釣りでは最高ですね??フォールでの存在感はフロードライブの方が良いです。
フロードライブヘッドがお気に入りなんで違うパターンも購入。 種類が豊富で対象の大きさで選ぶことが出来るのがいいですね。
針の老舗のJH。 刺さりは抜群ですね。 豆アジで使ってます。
引用元 https://www.naturum.co.jp/index.php/account/comment_list/?itemgroup=2862363
【土肥富 ラッシュヘッド開発ストーリー】~ライトゲーム究極のスタンダートを追求~まとめ
土肥富/odzのライトゲーム用ジグヘッドは、アジング用のレンジクロスヘッド、フロードライブヘッドの2種類しかありませんでした。
しかし今回ラッシュヘッドの登場により、アジ、メバルなど現代のライトゲームシーンに幅広く対応できるようになりました。
レンジクロスヘッドを使って頂いた方は、土肥富の針の凄さを知っているかと思います。その土肥富がライトゲーム究極のスタンダードを追求して作ったラッシュヘッド。
現代のライトゲームシーンの問題点を洗い出し、国内最高峰の土肥富の技術を詰め込んだフックとあって素晴らしい出来になっています。
全国のライトゲームアングラーの皆様に使って頂けたら幸いです。
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