こんにちは、矢野です。
今回は新しく発売になったニューガルプのインプレ、
アジの種類によるガルプの効果の違いの紹介という、
ちょっとマニアックな話です。
汁物系ワーム代表のガルプ。
アジがめっちゃ釣れるワームなので、
私も長い間お世話になっています。
そのよく釣れるガルプ、
2018年の春に匂いやマテリアル、
パッケージなどが新しくなりましたね。
以前のガルプでもよく釣れたのですが、
この新しくなったニューガルプ。
従来のガルプでは反応しなかった
アジにも効果があったりと、
予想していたよりも遥かによくなっていました。
そんな新しくなったニューガルプについて、
旧ガルプの思い出とともに
今回は書いてみようと思います。
※ガルプは色々な種類がありますが、
この記事ではガルプ=ベビーサーディン2inとして
書いています。
私とガルプの始まり。
ガルプをアジング初めて使ったのは10年以上前。当時はアジング用と謳ってるワームはまだほとんどなく、ビームステック、ママワームシュリンプ、スクリューテール、コバチなどメバルに使っていたワームを流用してやっていました。
ベビーサーディンはスクリューテールに似てるな~と思いながら購入。
ビンに入ったタイプのではなく、パッケージに入ったタイプのベビーサーディンのピンク色を選択して。釣り場でパッケージから取り出し「切るのめんどくさいな~」と思いながら、うに切りハサミで切ってました。
夕まず目からのスタートということでアジの活性も高く、入れ食いを堪能して13ℓクーラ満タンにて終了。気分良く帰ろうとしたら、バックに入れていたパケージから液漏れしていて、バックの中がガルプ汁で臭くなってフナ虫であふれていました(笑)
「なんだよこれ。メーカーさん、汁漏れするならちゃんと書いておいてくれよ」と恨みながら、臭くなって再起不能となったバックを処分したのはいい思い出です。
それからアジングに行く際はジップロックに入れて持って行っていたのですが、今とは違い当時はアジの数も多く、ガルプを使わなくてもそれなりにアジを釣ることが可能。自然と持ち運びの不便だったガルプの使用頻度は減り、持っていくことはなくなりました。
ガルプが圧倒的に強い状況に遭遇
「ガルプしか食わない時がある」「何やってもガルプしか釣れなかった」「パックに入ってるガルプの切り離した部分でも釣れたw」
そういった話を友人たちから聞くようになったのは、それから1年後の新緑が美しい初夏のころ。
「ふ~ん、そうなんだ」と話を聞いていましたが、私自身がそういったパターンに遭遇したことがなかったため、「釣り方でなんとかなるでしょw」と思ってました。
しかしそのガルプパターンに出会うまでにそう時間がかかることもなく、話を聞いてから2週間ほど後に遭遇することとなりました。
釣り場は初夏の瀬戸内海。「俺はガルプしか投げないよ」と言い切るガルプ大好き友人とアジングをしていた時のこと。
お互いジグヘッド単体で釣っていたのですが、私はニードルリアルフライを使用、友人はベビーサーディンを付けて開始。
最初の1~2投は2人とも同じように釣れて、「いい群れ入ってるやん」と言っていたのですが、3投目以降で私は全く釣れなくなりました。一方ガルプを投げている友人は変わらず1投1匹のハイペースでボコボコ釣ってます。
その友人とはよく一緒にアジングに行っていたのですが、1度も釣り負けたことはなく「え、まじ?」と正直焦りまくり。
横でボコボコ釣る友人の姿に我慢できなくなりガルプをもらって投げると、今までアタリがなかったのがウソのように着水と同時にアジがヒットしていました。
それから数投すると1投1匹と、今まで釣れなかったのがウソのように連発でヒット!!
「これが友人たちから聞いていた匂いが強いパターンか」と今まで半信半疑だったのが、実際に経験することで理解できました。横で友人は「ほれみたことか」とドヤ顔ですw
しかし体験したけどまだどこかで「釣り方でなんとかなるんじゃない?」という思いが心の中にある。
そこで釣りたい気持ちを抑えて、同じような形状で色も同じスクリューテールを装着して比較、検証。
ジグヘッドの重さも同じ、立ち位置も何度も変わってもらいながら釣った結果、約30対0匹で完敗。ベビーサーディンとスクリューテールグラブ、似たような形状なのにこれだけ差が付くとは・・・・・。かなりの衝撃を受けました。
今思い出すと、我ながら横30匹も釣られている間よく耐えたなと思います(笑)
その経験をしてからというもの、匂いの重要性について再認識しました。
思えば子供のころにサビキでアジを釣っていた時。ジャミを巻いてアジを釣っていくのですが、だんだんジャミがなくなってくるとジャミの汁だけを巻いてアジを寄せて釣っていました。(経験ある人もいるかな?)
汁だけでアジが寄ってくるということはアジが匂いに寄せられているというなのに、ルアーになると、匂いの効果よりもアクションの要素の方が強いといつの間にか思い込んでしまってたんですね。
「餌釣りを経験しているのに、それを生かせずに思い込んでいたのはもったいないな~」と思いつつ、それからというもの夜な夜なパックに入っているベビーサーディンの節をチョキチョキ切って、液漏れ対策にナルゲンのケースに入れてアジングに持っていくようになりました。
ガルプは軽量ジグヘッド(スローな釣り)と相性がいい
そのような感じでガルプを使っていくうちに、軽量ジグヘッドとガルプの相性が非常にいいことに気が付きました。
なぜか?というと、1、3gのジグヘッドでリフト&フォールの釣りで一定の深さを探ってくる場合と、0,8gのジグヘッドでリフト&フォールの釣りで一定の深さを探ってくる場合。
当然ですが、0,8gの方が動きが遅くなりますね。(ラインの太さなど条件は同じ)
動きが遅いとリアクションの要素が減り、動きの速さでワームの性能を誤魔化しにくくなります。(重たいジグヘッドで釣れるワームでも、軽いジグヘッドで使うと釣れにくくなるワームがあるのはこれが理由の場合が多い)
その結果、ワームの性能を動きの速さで誤魔化すことが難しくなり、重たいジグヘッドを使う場合よりもガルプの恩恵を感じる事が私の経験上、多いですね。
ガルプの2つの弱点とは?
クリア系がないのが弱点
ガルプがこれだけ釣れるとなると、「ガルプだけ投げたらいいじゃん!!」という感じになっていました。
実際によく釣れるし、ひどい時にはガルプのパッケージに入ってるワームが繋がっている部分の切れっぱしを付けて投げても釣れる(笑)もう他のワームいらないんじゃない?となってきて、いきなりガルプを投げて、反応なかったらアジが居ない!!という判断をするようになっていました。
そんな雑な釣りをしてもそれなりに釣れていたのですが、ある年の8月に行ったアジングの時、ガルプの弱点がはっきりとわかる釣行がありました。
友人と2人でアジングに行った時。満潮前の20時に開始、私はベビーサーディン、友人はニードルリアルフライを付けてそれぞれ開始しました。ベビーサーディンを付けていた私は1投目からヒット!!それからも1投1匹で連発していました。対して友人は7~8投に1匹釣れるかな?という感じで、釣果の差は歴然としていました。
その状況が1時間ほど続き、迎えた満潮の潮止まり。今まで入れ食いペースで釣れていたアジがピタッと釣れなくなりました。「ちょうど潮止まりだから食わなくなったかな?」と思い、竿を置いて潮が動き出すまで休憩していました。
再び潮が動き始めたタイミングで再開。しかし10投ほどするもアジからのアタリは全くなく、静かな時間が流れます。
再開後、アジを先に釣ったのは友人の方。
「アジがまた回ってきたか!」と思い気合を入れて投げるも私は全く釣れず。対して友人は1投1匹と先ほどまでとは打って変わってハイペースでアジを水揚げしています。
ジグヘッドの重さも同じ1,3g。立ち位置も交代しながら釣っていて、探ってくる深さも底なので同じ。
となると違うのはワームだけ。
私はガルプ、ベビーサーディンのパールホワイト。友人はスクリューテールグラブのクリアを使っている。
ならワームを変えたら釣れるかな?と思い、同じスクリューテールのクリアに変えて投げると1投目からアジが釣れました。いやいや、ガルプを散々投げて釣れなかったのに、同じ形状で色がクリアのスクリューテールを投げたら釣れるなんて・・・・・。そこからクリアのスクリューテールを使って、1投1匹のペースで入れ食いでした。
これはガルプだけでいいじゃんと思っていた当時、かなりの衝撃を受けましたね。
この経験から、「ガルプが強いパターンもあるが、ガルプよりもクリア系のワームが強いパターンがある。ガルプだけ投げる癖をつけたらだめだ。」ということを学ぶことができました。
この経験は「ガルプが絶対ではない」という事を学ぶことができた、非常に大きな経験だったと思います。
現在、クリア系のガルプが出ていますが、実際は白濁した感じでクリアには程遠くい状態。クリア系が強いパターン時に使っても効果を感じられなかったので、必ずクリア系のワームは持っています。
アジの種類、釣り場によって効果が違う。
ガルプよりもクリア系が強いパターンがある。
そう学んでからは、アジを探すときにガルプとクリア系のワームを投げるようになりました。
それからは今まで以上に安定して釣果を出せるようになってきたのですが、検証を続けることでクリア系が強いパターン以外にもガルプが通用しないパターンがあることがわかりました。
愛媛県の瀬戸内海、宇和海の色々なポイントでアジングをして、ガルプが効く場所と全くと言っていいほど効果がない場所が、はっきりとあると感じるようになりました。
(上、ヒラアジ、下、セグロ)
愛媛県は瀬戸内海、宇和海に分かれていて、釣れるアジは主に瀬戸内はセグロ、宇和海側はヒラアジというタイプが多いです。(主にそのような感じで分かれているだけで、瀬戸内でもヒラアジは釣れますし、宇和海でもセグロは釣れます。)
ガルプが効果が高いと感じたのは、主に瀬戸内で釣れるセグロというアジのタイプ。
逆に宇和海のヒラアジ狙いの場合だと効果があると感じる事は少なかったです。
宇和海のヒラアジで効果があると感じた時は、同じ場所で1時間ほど釣り続けてアジが人的プレッシャーでスレてきた時。養殖筏に付いてなく、沖から小魚などを追って浅瀬に入ってきたアジ。そのようなアジの場合は通常のワームよりもガルプの方が効果がありました。
逆に養殖筏に付いているアジ、(主に養殖筏回りで釣れるメタボリックなアジ)などは全くと言っていいほど効果がなく、通常のクリア系のワームの方がよく釣れることがほとんどでした。現にそのような場所でしか釣りをしない友人は、「ガルプ?手が汚れて扱いにくいだけで釣れんしw」と言うくらいでした。
宇和海の方が効果が低い場合が多かったですが、瀬戸内でもガルプが効きにくい場所はありますし、アジの群れによっても効果がある群れ、効果がない群れもいます。
こういった経験をしたことから、ガルプだけ持ってたら大丈夫!とは言えないです。
ニューガルプのインプレ
さて、そんなメリット、デメリットがあるガルプですが、新しくリニューアルされました。
発売されてから色々な場所で使ってみたので、インプレをしてみます。
宇和海のヒラアジにも効果があった!!
旧ガルプはセグロに効果ある場合が多かったけど、新しくリニューアルされたガルプはどうなのか?
個人的にニューガルプで一番気になっていた部分だったので、宇和海の養殖筏に付いているアジを相手に、何度か試してみました。
結果からいうとニューガルプは、
旧ガルプで効果がなかったアジにも効果がありました。
同じような匂いですが、
おそらく成分が変わってますね。
釣り方はシンキングタイプのフロートリグで遠投して、
動きの速さで食ってくる
リアクションの要素を排除した、
ゆっくり巻いてくる釣り方。
ワーム本来の性能が問われる釣り方です。
その釣り方でファーストフォールでアジが食ってきたり、
アジがひったくっていったり、
咥えてじ~っと離さなかったりと、
まさに瀬戸内のセグロを相手に
ガルプを使っている感じで
入れ食いになりました。
「瀬戸内のセグロに使っている感じやん~」と
一人ハイテンション!!
テンション上がりすぎて
変になりそうだったので、
冷静になって検証のために
旧ガルプに変えると
アタリの数が激減。
5投5匹にペースだったのが、
5投0~1匹のペースにガタ落ちでした。
おそらく匂いの成分が
変わったのだと思いますが、
ガルプ欠点の1つであった
宇和海のヒラアジには
効果が少ないのが解消されていました。
これはめっちゃうれしかったですね。
思わず友人達に、
「ニューガルプが宇和海の養殖筏付きのアジにも効果あった」
と話すくらいテンションあがりました!
瀬戸内のセグロに対してはどうかというと、相変わらずの無双っぷりを発揮する場面もあったり、クリア系のワームにボッコボコにされることもあったりと、旧タイプと同じように使えます。
しかし釣り場、アジの群れなどによってニューガルプでも効果が無い場合があるので、ガルプだけあれば大丈夫!!と言うことはないです。
従来のガルプと同様にクリア系のワームが強い場面もあるので、ガルプだけ持ってアジングに行く・・・・というのは正直やりたくないですね(笑)
効果のイメージ的には従来のセグロへの効果はそのままで、今まで効果が低かったヒラアジに効く追加効果が入ったという感じです。
追記
宇和海の養殖筏付きのアジにも
効果はありましたが、
筏の場所によっては効かないポイントもあり、
セグロと比べて効果は低いです。
ただ、旧ガルプと比較すると
ヒラアジにも効果がある場面が増えているので、
進化していると感じています。
パッケージの液漏れがない
旧ガルプのパッケージ液漏れの問題がありました。いつの間にか汁漏れしていて、バックが汁まみれになってフナ虫が集まっていたり、車の中に汁が漏れたりと何度も経験しました。
あれ最悪なんですよね。臭いし。
しかしニューガルプのパッケージはチャックの下にシールが付いていて、何度も開封しても液漏れしないようになっています。これ、マジで最高です。
私はナルゲンの容器に入れてガルプを運んでいたのですが、バックが膨らんでしまい邪魔だったんですね。そんな煩わしさから解放されて、バックに綺麗に収納可能です。そして液漏れの心配もなく持ち運びできます。
このパッケージ、神です。いや、このパッケージを考えた人が神ですね!
あの汁漏れのストレス、恐怖から解放される時が来ました(笑)
【アジング】ニューガルプのインプレとガルプが効くアジの種類の話!まとめ
ニューガルプ、従来のセグロに効果があるだけではなく、宇和海のヒラアジにも効果があるようになっていて、予想していた以上にパワーアップしていました。
これはめっちゃうれしかったですね。
ガルプを使うのは瀬戸内のセグロがメインという概念になっていましたが、宇和海のヒラアジでも積極的に使うようになりました。通常のワームで釣った後、ガルプを投入して釣っていくという形が今のところ一番多い使い方です。
しかし、ガルプじゃなくてクリア系のワームが圧倒的に強い場面もあるので「アジングにはガルプだけあればいい」というのではなく、クリア系のワームも持っておいたほうが絶対にいいです。
私もかつて友人にボコボコにされて、苦い経験をしましたw
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パッケージも従来の漏れてストレスが溜まるパッケージから、漏れないパッケージに進化していました。匂いがバックや車に付く恐怖、ストレスから解放されて、より使いやすいようになってます。神ってますw
ナルゲンなどの別のケースに移す必要もなく、バックに入れても嵩張らないので持ち運びしやすい。ナルゲンのケースで運んでいた時は、バックが嵩張るからガルプを置いて行こうって時もありましたが、それもなくなってバックに常備しています。
実釣性能だけでなく、パッケージもいい感じで進化したニューガルプ。圧倒的にガルプが強いパターンもあるので、アジングに行くときは絶対に持っておくことをおすすめします。(私はベビーサーディンの2inのみアジングに使っています。)
これからもガルプは私のアジングの武器として、大活躍してもらいます。