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【フロートアジングにおすすめ】レンジシュートフック開発ストーリー

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、矢野です。

 

今回は土肥富から登場する

フロートやキャロを使った

遠投用のアジング向けの

レンジシュートヘッド、

レンジシュートフックの

開発ストーリーを紹介しますね。

 

YouTubeでも紹介していますので、

ラジオ代わりにどうそ!!

レンジシュートフック開発経緯

レンジシュートフックを

作ろうと思ったのは

現在のアジングの市場に

フロート用のフックが

ほとんどなかったからですね。

 

今から15年以上前、

Mキャロが登場したことで、

アジングの遠投の釣りと言えば、

キャロが主流でした。

 

実際に僕も

アジングの遠投の釣りは

キャロを使う場面が

圧倒的に多かったですね。

 

 

しかし、シャローフリークのような

環付きフロートの登場により、

フロートのアジングが

爆発的に流行りはじめました。

 

そして2023年現在も

フロートアジングの

人気は衰えることなく、

全国各地で盛んに

おこなわれています。

 

 

しかし、冒頭でも言いましたが、

2023年現在、

フロートのアジング用に設計された

専用のジグヘッドやフックが

ほとんどない状況です。

 

その結果、

フロートのアジングをやっている時に

 

アタリがあっても

あまり掛からなかったり、

 

掛けてもやり取りをしていたら

途中でバレたり、

 

抜き上げ中にポロリと落ちるなど、

 

何度も悔しい思いをしてきました。

 

 

そこで、土肥富に

フロート用のフックを

作りませんか?と、提案して、

新たにフロート用のフックの

開発がスタートしました。

 

コンセプトや

フック形状、寸法なども

今までレンジクロスなどのフックを

テストしてきたデータを元に

イメージできていたので、

結構簡単に出来ると思っていましたが、

それが大間違い(笑)

 

 

試作をテストしても

思ったように掛からずに、

原因と思われる部分を1つ1つ洗い出し、

土肥富の職人さんに

0,1mm単位で微調整してもらいながら

テストを繰り返していきました。

 

いや正直言って

ここまで時間が掛かるとは

思わなかったので、

テストしている最中に

何度も心がバキバキ折れそうに

なりましたね。

 

 

途中でテストを中断して

ジグヘッドの釣りに浮気しないように

フロートの道具だけ持って海に行き、

テストを繰り返す日々。

 

もう、フロートのフックを作ろうって

いうんじゃなかったって

何度も思いましたね(笑)

 

 

それでも、テストを重ねていくたびに、

問題点が分かってきて、

寸法を微調整してもらった結果、

少しずつですが

掛かりがよくなっていき、

光が見えてきました。

 

 

改良されたプロトで

狙った位置に掛かるようになったら

1匹釣る度にガッツポーズを

しいていましたね(笑)

 

 

そして、足掛け4年以上、

作ったプロトは20種類を超え、

ようやくフロート専用のフックが

完成しました。

 

 

常に進化し続ける

フロートのアジングに対応すべく

フック形状を設計。

 

針の素材となる線材も

質のいいものを選択。

 

熟練の職人による

寸法のバラツキの少ない

綺麗な成型に

鋭さを追求した針先。

 

そして、

フックの粘りを出すための

焼き入れ、焼き戻しの熱処理。

 

さらに刺さりをよくするために

フローリンコート(フッ素)の

表面処理。

 

こうして130年以上の

歴史と伝統を誇る

土肥富の技術が詰まった

フロート用のフックが完成しました。

 

レンジシュートフックのコンセプトとフック形状

レンジシュートフックは

フロート、キャロなどの

遠投のアジングに適した

【飲ませ掛け】

コンセプトのフックになります。

 

フックの形状は

針先を少しだけ内向きに

ネムらせている形状になります。

 

針先を少し内向きに

ネムらせることで、

アジの口に針先が触れにくくなり、

オープンゲイプのフックと比べて

アジが咥えている時間が

長くなりやすいんですね。

 

遠投の釣りでは

フロートやキャロを遠くに投げる分、

アタリがあってから

合わせを入れるまでのタイムラグが、

ジグヘッド単体での

近距離の釣りと比べて多くなり、

合わせが決まりにくくなります。

 

 

そこで、合わせを入れるまでの

タイムラグを解消するために、

アジが咥えている時間を

長くしようと思い、

 

フックの針先を少しだけ

内向きにネムらせて、

遠投の釣りでも

フッキングが決まりやすいように

一から設計しました。

 

究極の刺さりを追求した

レンジクロスフックが

オープンゲイプ。

 

ライトゲーム究極の

スタンダードを追求した

RHフック(ラッシュヘッドのフック)が

ストレートゲイプ。

 

 

そして、今回の

レンジシュートフックが

針先を少しネムらせた

クローズゲイプになります。

 

 

この針先のネムらせる形状が

かなり苦労しましたね。

 

というのも

針先をネムらせ過ぎると

アジの口に針先が触れにくくなって

掛かりが悪くなりますし、

 

かといって、

真っ直ぐしすぎると

オープンゲイプのフックと比べて

アジが咥えている時間が

あまり変わりません。

 

 

そこで、

針先を色々な角度や形状で

プロトを作ってもらい、

アジが咥えている時間が

長くなりつつ、

フッキングがよくなる形状を

探していきました。

 

アタリがあっても

合わせを入れずに待っておき、

どのくらいの時間で

アジが暴れて吐き出そうとするという

地味な方法で検証していき、

 

咥えている時間が長くなりつつ、

フッキング率が上がる

ベストな形状を見つけました。

 

フロートを使った場合、

アジの捕食の仕方によっても

多少変わりますが、

オープンゲイプのフックと比べて

コンマ数秒~5秒ほど

咥えている時間が長くなりました。

 

オープンゲイプの

レンジクロスの場合、

アジが違和感を感じて

すぐに首を振って

吐き出そうとするのに対し、

 

レンジシュートフックの場合は、

アタリがあって合わせず放置しても

アジがジグヘッドを咥えたまま

のんびり泳いで

違和感を感じたら首を振って

吐き出そうとする感じでしたね。

 

 

逆にキャロやスプリットの場合は、

アタリがあった後に

合わせを入れなくても

オープンゲイプのフックとの差は

フロートの時ほど

感じられませんでした。

 

というのも、

キャロやスプリットの場合、

アタリがあって放置しても

シンカーが沈んで下に引っ張られるので、

アジが違和感を感じるのが早くて

吐き出しやすいのかなと思います。

現に、シンカーの重さが重たいほど

吐くのが早くなっていると感じました。

 

 

なので、このアジが咥えている

時間の長さは

キャロやスプリットの場合は

感じにくいですが、

フロートの場合は

体感しやすいと思います。

 

レンジシュートフックのサイズの線径と使い分け

線径はSサイズが0.56mm

Mサイズが0.71mm(予定)

Lサイズが0.71mm

 

どちらも強度アップのために

平打ち加工をしています。

 

 

基本的にフロートやキャロは

強度のあるPEラインを

使うことを前提とした

線径に設計しており、

M.Lサイズはギガアジ相手でも

余裕で取れる強度があります。

 

各フックサイズ別の使い分けは

基本的にアジのサイズに合わせて

使い分けるのがベストです。

 

Sサイズが

20cm~30cmの

アジを狙う時。

 

M、Lサイズが

25cm以上のサイズを

狙う時に使うのがおすすめです。

 

レンジシュートフックの線材と表面処理

各サイズともに

カーボン80を採用しています。

 

カーボン80よりも

炭素量が多くて硬く仕上がる

カーボン100(ハイカーボン)という

素材の選択もありましたが、

 

素材が硬い分、

針先の成型時に欠けやすいので

品質を安定するのが難しい。

 

焼きを入れても

あまり粘りが出ずに

折れやすくなる。

 

素材に炭素が多いので

錆びやすい、

というデメリットがあります。

 

硬いというメリットよりも

上記のデメリットの方が大きいと

土肥富の熟練の職人さんが

言われてますし、

 

 

僕としても過去に、

レンジクロスフックのテストの時に

カーボン100とカーボン80を比較して

上記のデメリットを

痛いほど痛感しましたので、

土肥富の熟練の職人さんイチ押しの

カーボン80を採用しています。

 

 

表面処理は

刺さりを優先するために

全てフローリンコート(フッ素)を

採用しています。

 

 

フローリンコートを採用することで、

フックの表面が滑らかになり、

アジの口にスパッと

刺さりやすくなりました。

レンジシュートヘッドのヘッド形状と重さラインナップ

 

レンジシュートヘッドの

ヘッドの形状は

レンジクロスヘッドをベースに、

上下に跳ね上がりやすいように

設計しています。

 

 

すでにレンジクロスヘッドを

使っていただいた方は

この形状の良さを

体感されたと思いますが、

 

 

左右にスタビライザー効果を

狙った溝を切ることで、

アクション後の

姿勢が安定しやすくなり、

針先のぶれが少なくなります。

 

 

その恩恵で

アジの口の縦のラインの

硬い部分に掛かりやすくなり

口切れによりバラシを軽減します。

 

 

特に遠投の釣りは

アジを掛けてから

寄せてくるまでの距離が長いので、

この口のバレにくい部分に

掛かりやすいメリットは

かなり大きいです。

 

 

重さは2023年4月現在、

Sサイズが0,4g

Lサイズが0,5g

の展開になります。

 

今後、新たに

追加ウエイトが増える場合は

改めて告知しますね。

 

自作の時にガン玉を打つ推奨位置と重さの注意点

レンジシュートフックを使って

ジグヘッドを自作する際に

おすすめのガン玉を

打つ位置があります。

 

Sサイズが

シャンクの長さ

13mm前後

 

Lサイズが

シャンクの長さ

17.5mm前後

 

このくらいの長さになる位置に

ガン玉を打つのがおすすめです。

 

ガン玉は価格帯によって

左右のバラつきなどあるなど

品質に差がありますが、

左右のバランスを気にするなら

デュエルさんのガン玉。

 

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あまり左右のバランスが気にせず

コスト最優先の場合は

王様印のガン玉がおすすめです。

 

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自作をする際の重さですが、

基本的に0.4g前後の

軽い重さで作る場合が

多いと思います。

 

しかし、軽い重さだと

アジの吸い込みはいいですが、

吐き出すまでの時間が

かなり早くなったり、

潮の流れに揉まれて

姿勢が安定せずに、

アジが喰わないことが

結構あったりします。

 

なので、

上記のデメリットを解消するために

0,4g前後の軽い重さ以外にも

1g前後の重さを作るのを

強くおすすめします。

 

各サイズ別、推奨ワームサイズと刺す時の注意点

レンジシュートフックSは

1in~2.5inくらいまで、

レンジシュートフックLは

ワームサイズは

1.5in~4inくらいまで

対応しています。

 

ただ、

使いやすいワームサイズは

Sサイズが1.5in~2in。

 

Lサイズは

1.5in~3inくらいになります。

 

ワームを刺す時の注意点として

各サイズ共通で、

フックポイントが出るように

刺す必要があります。

 

というのも、

フックサイズに対して

ワームのボリュームが大きいと

ワームを刺した時に

フックポイントがあまり出なくなり、

フッキングが悪くなります。

 

なので、

ボリュームのあるワームを刺す時は

中心に刺すのではなく、

中心から少しズレた位置に刺し、

フックポイントを

しっかり出す必要があります。

 

これをやらないと、

アタリがあっても

ムニュっという柔らかい感触が

手元に伝わって、

合わせも決まりにくくなります。

 

なので、

特にボリュームのある

ワームを刺す時は

中心よりも外側に刺すように

意識してください。

 

レンジシュートフック、ヘッドの発売時期

 

レンジシュートフックの

S.Lサイズは

現在発売中です。

 

Mサイズは

2023年中に発売するために、

現在最終調整中です。

 

 

レンジシュートヘッドS,Lは

2023年8月上旬より

発売開始となります。

 

土肥富の製品は

全国どの釣具店さんでも

取り扱いが可能なので、

もし店頭に置いてない場合は

釣具店さんにご確認ください。

 

まとめ

ついに土肥富から

フロートやキャロもアジングに適した

専用フックが登場しました。

 

僕が設計、テストを担当した

フックの中では

一番時間が掛かったフックなので、

感慨深いものがありますね。

 

 

このレンジシュートフックが

完成したことで、

土肥富のライトゲーム用のフックは、

 

究極の刺さりを追求した

ショートシャンクの

オープンゲイプの

レンジクロスヘッドと

フロードライブヘッド。

 

 

ライトゲーム究極の

スタンダードを追求した

ストレートゲイプの

ラッシュヘッド。

 

そして、フロート、キャロの

遠投のアジング用に設計した

クローズゲイプの

レンジシュートヘッド。

 

色々なアジングの釣り方に

対応できるフック形状が

土肥富のラインナップに

揃いました。

 

創業130年以上の歴史と

国内最高峰の高い技術を持つ

土肥富の熟練の職人が作った

遠投のアジングに適した

レンジシュートヘッド、

レンジシュートフック。

 

全国のアジンガーの皆さまに

使っていただければ幸いです。

 


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