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【インプレ】18コルト 642L-HS~進化した中堅クラスのアジングロッドを体感~

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2018年フィッシングショー大阪で気になったロッドと言えば、オリムピックさんの18コルトシリーズ。

 

正直最初は「設計者さんは自信満々だけど、中堅モデルなのでそれなりの性能でしょ?」と思ってあまり期待してなかったんですね。すでにヌーボコルトプロトタイプ2本持ってるし。

 

しかしよく見たら、25000円台の価格だけど50g台の重量。軽く振ってみたら自重を軽くしただけではなく、テンション抜けなどのアタリが取りやすいように、ロッドバランスも取れている。

他にも色々とチェックしてみたけど、価格に対して性能が予想以上に良い。これは設計者さんが自信持っているのも納得できる。

 

そんな感じで色々触っていくうちに「このロッドは使ってみたい」と思い、手が出しやすい価格だったのもあり、発売と同時に購入してみました。

 

当ロッドの使用感などの問い合わせが多くなってきましたので、インプレ記事を書いておきます。

 

※使用ラインはエステル、PE,シンカーアジング。ジグヘッドはレンジクロスヘッド、フロードライブヘッド、ラッシュヘッドを使用した場合。




18コルト 642L-HSを選んだ理由

今回購入したのは18コルトの642L-HS。

 

いつもなら真っ先にチューブラモデルを買うので「ソリッドモデルを選ぶなんて珍しい!」と思った人もいるかもしれませんね(笑)

 

18コルトシリーズ。フィッシングショーで各モデルを触った時に、どのモデルも完成度が高かったんですよ。

 

ただ、その中でもロッドバランス、ブランクの張り、グリップ回りの響き、などなど自分の好みだったのが642L-HS。

 

さらにヌーボコルトプロトタイプ612L-T、612UL-HSを2本持っているので、61の長さのロッドはこれ以上必要ないかなと。

 

というわけで、今回は珍しくソリッドモデルの642L-HSを購入しました。

感度、操作感

感度

ヌーボコルトプロトタイプよりも下のランクのモデルで、価格も25000円前後。なので上位機種との差別化のために、「意図的にヌーボコルトプロトタイプよりも感度を落としている」とのことでした。

 

FSの時にそう聞いていたので「かなり差があるのかな?」と思っていたのですが、ヌーボコルトプロトタイプ612UL-HSと比べても、ほとんど差がなく反響のアタリを感じれる。

 

実際にそれぞれ比較してみたけど、アタリの出方の大きさに違いがあるくらい。ヌーボコルト612UL-HSとじゃないと感知できないアタリは今のところないですね。

いい意味で期待を裏切られました(笑)

 

 

ただ、アタリの感じ方というか振動の伝わり方は、ヌーボコルトプロトタイプとは違いました。

感覚的な表現になってしまうけど、「コッ」という反響のアタリがヌーボコルトプロトタイプ612UL-HSだと、振動がブランクの周りを周りながら伝わってくる感じに対して、18コルト642L-HSは振動が手元にストレートに伝わる感じ。

 

(イメージ)

 

ヌーボコルトとはブランク、グリップ、内部構造の違いなど色々な要因があるとは思いますが、18コルトは反響のアタリが綺麗に手元に伝わってきます。

 

反響のアタリを感知するだけでなく、ティップにもたれる様なアタリ、さらにジグヘッドが藻に乗った感触、底の岩に当たった感じ、砂地などの感触も十分伝わってくる。

ロッドバランスが取れた状態なら、潮の流れの変化なども感知できますね。

操作感

(左、18コルト642L-HS、右、ヌーボコルトプロトタイプ612UL-HS)

 

18コルト642L-HSはベリーからバットにかけては張りが強くなっています。しかしジグヘッドなどの操作感を分かり易くするために、ソリッドは先端が細くなるように削られています。

ロッド単体で振った感じは張りが強く感じますが、ソリッドが細い恩恵で、1g前後のジグヘッドの操作感も問題なくわかります。

ただ0,5g前後をメインで使うなら、軽量ジグヘッドに特化したロッドを選んだ方がよさそうですね。

 

アジングで全国的に使われる事が多い1g前後のジグヘッドの操作感くらいなら、ジグヘッドのヘッド形状、ワーム形状が多少変わっても問題なく分かります。

 

ベリーからバットにかけては張りが強いので、ジグヘッド単体だけでなく、5g位までのキャロでも重さに負けずに操作可能。

基本的に1g前後のジグヘッド、5gくらいまでのキャロを使うと、このロッドの性能を生かせると感じました。

ロッドバランス

先端にチューブラよりも重たいソリッドが付いていて、自重が50g前半なので持ち重りするかな?と思ってたけど、ロッド単体でもほとんど持ち重りすることなくバランスが取れています。このバランス、いいですね!

 

ロッド単体でバランスが取れている状態だと、軽いリールを装着しても先重りしにくくて、テンション抜けのアタリ、潮の変化など荷重変化が分かりやすくなります。

 

前持ち(リールフットに指を挟まない状態)の場合、170gのリールでほぼ水平にバランスが取れる状態。

それより軽いリールになると若干先が下がる感じになりました。

 

逆に185gくらいのリールだと水平より少し上になるバランス。リフト&フォールで水平より上に構えるなら、このくらいのバランスが使いやすいですね。

テンション抜けのアタリ、潮の変化などバッチリ感知できます。

 

手持ちのリールとのベストな組み合わせは、18レガリスとの組み合わせが使いやすいバランスになってます。

 

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キャスト

 

ブランクの張りが強い恩恵で、強風にも負けずに振りぬくことができます。

 

SIC-Sガイド搭載のロッドを使うのは初めてで、飛距離などに影響があるかな?と思ったけど、飛距離低下の問題なく気持ちよく飛んで行ってくれます。

 

エステル、編み糸ともにライン抜けも問題なく、快適に使えます。SIC-Sガイド、いいですね!

 

1g前後のジグヘッド~3gほどのジグヘッド、5gほどのキャロやフロートまで投げましたが問題なし。ただし、5g近いキャロ、フロートを投げる時は、たらしを長めに取って投げるようにしています。

 

リールシートから下の部分も長さがあるので、両手で投げやすいのもいいですね!

 

ロッドパワー

合わせ

ベリー、バットパワーは問題なくありますが、ソリッドが細く削られているので合わせを入れた際に、ティップが入りすぎて合わせが遅れる場合があります。

 

具体的に感じた場面は、エステル0,3号を使用。1,5g以上のジグヘッドをフルキャストして尚且つ、水深5mあたりを境にティップが入りすぎて合わせが遅れると感じる場合がありました。

(アジの活性、使用ワームの形状や匂いによるアジが吐き出すまでのスピードの違い、ジグヘッドの重さの違いによるアジが吐き出すまでのスピードの違いで変わる場合があります)

 

これは、「ソリッドを細くすることで、ジグヘッドの操作感が分かりやすくなる」部分とのトレードオフの部分ですね。

対処法として、エステルよりも伸びが少ないシンカーアジング、PEラインを使って、ティップが入って合わせが遅れるのをラインの伸びの少なさで対応してやるとよかったです。

 

エステルを使ったジグヘッド単体の場合。1g前後で水深5mくらいまでの場所が、このロッドの性能を生かせる使い方になるかな?と感じました。

やり取りの注意点

魚を掛けてからのパワーは問題なし。尺アジでも余裕で寄せてこれます。

しかしベリーやバットが強く、ロッドが曲がって魚の引きを吸収しないので、やり取り時に腕への負担が大きくかかります。20cm前後のアジでも結構疲れますw

対処法として、アジを掛けた後にロッドを水平よりも少し上に構えて、ドラグを滑らしながら寄せてくると、腕への負担が減ってやり取りが楽になりますし、ロッドへの負担も減るのでおすすめです。

抜きあげ

試した最大の抜きあげは、足場約5mの場所で釣った33cmのアジ(約350g)

ロッドを水平より上に立てないように慎重に抜きあげてなんとか抜けたレベル。このサイズのアジになると、抜きあげの時にロッドがミシミシと恐ろしい音を立てて、心臓に悪かったです。

 

ロッドへの負担、破損の危険を考えたら、抜きあげは尺くらいまでのアジにしておくのが無難ですね。

それ以上のアジになると、網ですくった方がロッドへの負担も減り、精神的負担も減ります(笑)

 

【インプレ】18コルト 642L-HS~進化した中堅クラスのアジングロッドを体感~まとめ

18コルト642L-HS。

価格は25000円台中盤ながら重量は50g台前半。さらにロッドバランスも取れていて、反響感度、操作感も分かりやすい。

 

「この価格でこのレベルのロッドが出てくるか~」というのが使ってみた正直な感想でした。

 

価格に対して性能の面が非常に良く、コスパのいいロッドですね!技術の進歩が素晴らしいっす。

 

 

このロッドの性能が生かせる使い方として、リフト&フォールの釣り方で1g前後のジグヘッド単体でのアジング。(エステルだと水深は5m位までが使いやすい)

5gまでのキャロ(Mキャロ、タングステンシンカーなど)を使った、ちょい遠投の釣りに使うと、このロッドの性能を生かした使い方ができそうですね。(ラインはそれぞれ用途に合わせて、エステル、PE,シンカーアジングを使い分けたほうがいい)

 

 

最近アジングロッドのショート化が進んでいますが、個人的に64という長さは、とても使い勝手がいい長さだと思ってます。

 

というのも、1g前後のジグヘッドも操作しやすく、フッキングストロークも十分ある。短いロッドでテトラ帯でアジを寄せた時に、足元のテトラに引っかかりやすいが、この長さだとテトラを躱して抜きあげやすい。

 

などなど港湾部でのアジング、テトラ帯、ちょっとした地磯、サーフなど、色々な場所でアジングをするのに、めっちゃ使い勝手がいいんですよ。

 

 

個人的にこのロッドを使って強く感じたのが、「このロッドを基準にしてアジングをやってみて、物足りない部分が出てきたら、それを補うロッドに派生させていけばいいんじゃないかな?」と感じるくらい、アジングロッドとしての基本的な性能が高いです。

 

例えば、1,5g以上のジグヘッドを使う場合が多い、水深5m以上のポイントで釣ることが多く、ソリッドが細いので合わせを入れて遅れる事が多いのなら、642L-HSよりも張りが強いロッドを選ぶ。(ソリッドがもう少し硬いロッド、もしくは張りが強めのチューブラなど)

1g以下のジグヘッドの操作感がもっと欲しいなら、もう少し柔らかくて軽量ジグヘッドの操作感が分かりやすいロッドを選ぶ。(ソリッド部がもうすこし長くて柔らかいロッド、チタンティップなど)

 

このように642L-HSを基準に考えて、そこから自分のよく行くポイントの特徴、アジングのスタイルに合わせて、このロッドで足りない部分があれば性格の違うロッドで補うようにする感じですね。

 

2万円台中盤とそんなに高くない価格だけど、感度、操作性などの性能は、上位機種に勝るとも劣らないくらい高い。今までの中堅クラスのアジングロッドのイメージを変えた、いいロッドだと思います。

 

 

この価格帯でこれだけ良いロッドができるのなら、上位機種で徹底的に感度を追求したアジングロッドもあったらいいのにな♪

 


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