こんにちは、矢野です。
今回は20コルトUX
612L-HSのインプレになります。
2020フィッシングショー大阪で触った
20コルトUXの各シリーズ。
発売されたと同時に
612L-HSを購入したのですが、
その直後から「どんなロッドなのか?」と、
問い合わせが殺到しました。
いつも僕がアジングロッドを買うと
「どんなロッドですか?」と
問い合わせを多くいただくのですが、
20コルトUXは今までで一番
問い合わせが多かったんじゃないかなと。
そのくらい多くの人が
注目しているんですね。
その20コルトUXですが、
結論から言うと、
このロッド、買いですよ!!!
感度、バランスなど
アジングロッドとしての性能が
価格に対して良すぎです。
ここまでコスパのいいロッドは
他にないんじゃないかなと。
定価12000円ほどですが、
定価25000円で売られてても
文句ない性能。
というか目をつぶった状態で
このロッドを渡されて
「40000円のロッドです」と言われても
納得できるレベルです(笑)
今後のアジングロッドの基準が
大きく変わるロッドと言っても
過言ではないですね。
正直僕が予想していたよりも
はるかに良い出来栄えで
とても驚かされました。
感度
約1万円で買えるアジングロッドとは
思えないほど感度いいですね。
アジがジグヘッドを吸い込んだ時の
コンッという明確なアタリはもちろん、
アジが首を振ってジグヘッドを吐き出す時に出やすい
カサカサっというアタリも感知でき、
アタリを感知して合わせを入れて掛ける
アジングの楽しさを満喫できます。
ヌーボコルトプロトタイプまでいかないけど、
18コルトと同等の反響感度が出ています。
「この値段でこんなに感度出てていいの?」
と思わず口に出るくらい感度が出ており、
良い意味で価格と感度のバランスが
あってないですね(笑)
「ここまでコスパのいいロッドって
他にあったっけ?」と思うとともに、
今後発売されるアジングロッドの
基準が変わると感じました。
20コルトUXの登場で、
淘汰されるロッドも出てきそうですね。
入門ロッドって値段は安いけど、
感度やバランスは値段なりのロッドが多いけど、
20コルトUXはそのようなことはなく、
中堅クラス並の感度が出ていますね。
感度が良いとアジのアタリが
取りやすくなるだけでなく、
潮の流れの強弱や、
底質(砂地、岩、藻場)も分かりやすくなり、
根がかり回避しやすくなったり、
アジが付きやすい場所を
見つけやすくもなります。
だからアジングロッドに感度は
あったほうがいいんですよ。
オリムピックの上位モデルである
ヌーボコルトプロトタイプと比較すると
手元に伝わる反響の大きさ、
底質の感知性能は若干落ちますが、
アジのアタリ、潮の流れなど
多くのアジを釣るために必要な情報を
きちんと手元に伝えてくれます。
操作感(無風時)
アジングで使うことが多い
1g前後のジグヘッドの操作感が
よくわかるようになっています。
バットからベリーにかけては、
アジを掛けやすいように、
張りを持たせてますが、
先端のソリッドを細く削りこむことで、
ジグヘッドの操作感が
分かりやすくなってます。
ロッドアクションを入れた時に
ジグヘッドの感触が手元に
トントンっときれいに伝わるので、
アジング初心者の方でも
「ジグヘッドがどこにあるのか分からない」
ということも減りますね。
特に0.8g~1,5gあたりの
ジグヘッドの操作がしやすく、
0,8g以下軽いジグヘッドや
1,5g以上の重たいジグヘッドを
メインに使う場合は
それぞれのジグヘッドが操作しやすい
スペックのアジングロッドを
選んだ方がいいですね。
ロッドバランス
ロッドバランスは非常によく、
ハイエンドモデルと遜色ないくらい
非常に良いバランスが出ています。
アジングでリフト&フォールの
釣りをするときに操作性がよく、
テンション抜けのアタリを取りやすいように
最適なバランスに設計されています。
冒頭でも書きましたが、
このロッドを目をつぶった状態で
「40000円のロッドだよ」
と言われて渡されると
納得してしまうレベルですね(笑)
ガイドがチタンより重量のある
ステンレスになっているので、
先重りするバランスになっているかな?
と思ってたけど、
実際は先重りすることなく、
きれいにバランスが取れています。
ロッドのエンド部分を
18コルトよりも大きくして
バランスを取ったのか?と思ったけど、
アクションを入れた時の感覚から
クリアのコーティングを厚くして
バランスを取ってるのかな?
このロッドバランスの良さが
僕がこのロッドを使って
一番いいと感じた部分ですね。
主に産卵のアジ狙いで使いましたが、
産卵期のシビアな食い方をするアジの
繊細なテンション抜けのアタリも感知でき、
改めてこのロッドのバランスの良さを
身をもって実感できました。
ここまでテンション抜けの
アタリが取れるバランスで作られたロッドは
もっと高額なロッドでも
少ないんじゃないかなと。
感覚的にウエダのTFL-63S、
08年辺りのモデルに近い
バランスの感じですね。
アジングって反響のアタリだけでなく、
テンションフォールで食わせの間を入れた時に
ジグヘッドの重さがフッと軽くなる
テンション抜けのアタリもありますが、
釣果アップするためには、
テンション抜けのアタリを取ることが
とても重要になります。
数値上の重量だけ軽くした
先重りするバランスのロッドでは、
テンション抜けのアタリを感知しにくくなり、
バランスの取れたロッドと比べると
釣果が下がるんですよね。
しかし20コルトUX、612L-HSでは
テンション抜けのアタリが取りやすいように
ロッドバランスが取れており、
産卵期の繊細なアジの
テンション抜けのアタリを感知できるなど、
自分が予想していた以上に
アタリを感知することができました。
おいおい、
この産卵のアジのアタリを取れるの?
ってアジを釣る度に
何度も呟いてしまいましたね(笑)
反響のアタリを感知する能力は
中堅クラスの性能ですが、
(それでも1万円のロッドにしては感度良すぎ)
テンション抜けのアタリを感知する能力は
ハイエンドのロッドと言ってもいいくらい
非常に高い能力を持っています。
18レガリスを合わせた時のバランス
合わせたリールは18レガリスLT-1000S(185g)
このリールを取り付けた時の
持ち方別のバランスを紹介します。
リールフットに指を挟まない持ち方で
ティップが水平よりも少し上に上がります。
リールフットに小指と薬指を挟む持ち方で、
ティップが水平になるバランス。
リールフットに中指と薬指を挟む持ち方で
ティップが少し下に下がるバランス。
18レガリス(185gのリール)に
合わせた設計をしたんじゃない?と思うくらい、
18レガリスが絶妙に合っており、
産卵のアジのテンション抜けの辺りも
バッチリ感知できました。
おそらくアジング初心者向けの
1万円ほどのロッドなので、
リールも入門者に合わせやすい
18レガリスLT-1000Sか2000S
(185~190g)の重量で合うように
設計したんじゃないかなと。
このロッドに合わせるリールは
180~200gくらいの重量にすると、
ロッドの性能を特に生かせる
バランスだと感じました。
リールも合わせて購入しようと考えているなら、
18レガリスを選ぶことをおすすめします。
キャスト
張りがあるブランクのおかげで
強風でも風に負けずに
振りぬくことができます。
また、リールシートから
ロッドエンドにかけても
両手で持って投げれる長さがあるので、
最近多くなっているロッドエンドまでの
距離が短いロッドのように
片手じゃないと投げれないってことも
ないですね。
僕は両手で投げるので、
とても投げやすいです。
ただ、柔らかいロッドと比較して
投げる時に糸を挟んだ指を
離すタイミングがシビアになりますが、
使っているうちに
すぐに慣れてくると思います。
ロッドパワー
合わせ時の注意点
エステル0,3号に
1,5gのジグヘッドをフルキャストして
水深5mくらいの底を探っている時に、
ティップが入りすぎて合わせが遅れると
感じる場面がありました。
(アジの活性、使用ワームの形状や匂い、
ジグヘッドの重さなどの要因で変わります)
ベリー、バットパワーは問題ないですが、
ジグヘッドの操作感を分かりやすくするために、
ソリッドが細く削られているのが
合わせが遅れる理由で、
これはジグヘッドの操作感が
分かりやすくなる部分との
トレードオフになるので仕方ないですね。
この対処法は2つあって1つ目は
フッキングストロークを多めにとる。
例えばロッドを45度の位置で
構えて合わせを入れていたのを、
30度の位置に構えて合わせを入れることで、
フッキングストロークが長くなって
合わせが決まりやすくなるって感じですね。
2つ目は伸びの少ないラインに変えて、
ティップが入って合わせが遅れるのを
ラインの伸びの少なさで対応することですね。
具体的にエステルの号数を上げたり、
伸びの少ないエステルに変える。
エステルより伸びが少ない
シンカーアジングやPEラインを使うなど、
ラインの伸びを減らしてやると、
合わせが決まりにくい部分が
改善できました。
もしティップが入ることで、
合わせが遅れることがあるなら、
上記の内容を試してみてください。
やり取りの注意点
魚を掛けてからのパワーは問題なく、
尺くらいのアジまでなら余裕で寄せれます。
しかしベリーやバットの張りが強く、
魚を掛けてからもロッドが
魚の引きを吸収せずに反発するので、
やり取り時に腕へ負担が
かかりやすいですね。
18~25cmのアジを
80匹ほど釣ったら腕が疲れてきて、
翌日には筋肉痛になりました(笑)
これは20コルトUXに限らず
高弾性のアジングロッドだと
起こりやすくなる現象ですね。
対処法はアジを掛けた後に
ロッドを水平よりも少し上に構えて、
ドラグを滑らしながら寄せてくると、
腕やロッドへの負担が減って、
楽にやり取りできるのでおすすめです。
抜き上げとロッドを折らないための注意点
試した抜き上げ重量は
足場約4mの高さで釣った
28cmのアジ(約230g)。
この重量に限らず抜き上げ時に
ロッドを立てすぎてしまうと
ベリー部分に負担が掛かりすぎて、
破損する可能性が高くなるので、
注意が必要ですね。
基本的に高弾性のアジングロッドは
ロッドを上に立てすぎた状態で抜きあげると、
ロッドのベリー部分に負担がかかって、
簡単に折れる可能性があります。
「えっ、こんなに簡単に折れるの?」
っていうくらい簡単に折れます。
特にアジング初心者の方は、
ロッドを立てすぎて抜き上げると
簡単に折れてしまうことを
知らない方が多く、
ロッドを立てて抜き上げすぎて
ベリー部分で折れてしまうことが
よくあるんですよ。
せっかく買ったロッドで
アジを釣ったのに
簡単に折れたら悲しいですよね・・・・・。
なので、抜き上げる際は
ロッドを立てて抜くのではなく、
できるだけ水平よりも少し上に
上げるまでにして抜き上げると
ロッドの破損を減らせます。
特に尺くらいのアジになると
抜き上げ時にロッドへの
負担が大きくなり、
破損に繋がる可能性も高くなるので、
ネットで掬うことをおすすめします。
また、20コルトUXのような
高弾性のアジングロッドは、
根がかりを外す時に
ロッドを煽って外そうとすると
負荷が掛かりすぎて
簡単に折れる場合があります。
そんなに簡単に折れるの?って思う方も
いるかもしれませんが、
高弾性のアジングロッドは、
負荷を掛けすぎると簡単に折れます(笑)
そしてアジング初心者の方が
負荷を掛けすぎると
簡単に折れることを知らずに
根がかりした際にロッドを
煽って外そうとして
ロッドを折ってしまったのを
何度か目撃したことがあります。
せっかく買ったロッドを折ってしまうと
修理代も掛かりますし、
予備のロッドを持って行ってなければ、
釣りを中止して帰らないといけません。
なので、根がかりした際は
ロッドを煽って外そうとするのではなく、
タオルや軍手を使って
ラインで手を切らないように保護した上で、
ラインを引っ張って根がかりを外すようにすると、
ロッドの破損を防ぐことができます。
繰り返しますが、
特にアジング初心者の方は
高弾性アジングロッドの
取り扱いを間違えると
折れやすいことを知らずに、
抜き上げ時にロッドを立てすぎたり、
根がかりを外す時にロッドを煽ってしまい、
破損させてしまうことが多いです。
そのような理由から、
アジを抜き上げる時のロッドの角度、
根がかりの時にロッドを煽らない、
この2点を特に注意することで、
ロッドを折ることを防ぐことができます。
20コルトUX 612L-HSの性能を生かせる使いどころ
水深5mほどのポイントで
1g前後のジグヘッドを使った、
リフト&フォールのアジングで使うと
このロッドの性能を生かせる
使い方だと感じました。
1,5g以上のジグヘッドを
メインで使う場合や、
5m以上の水深でのアジング、
0,5g前後のジグヘッドをよく使う場合は、
それぞれの釣り方やポイントに合わせて、
別のロッドを選んだ方がいいですね。
20コルトUX、612L-HSは
全国的に一般的なアジングの釣り方で
初心者の方でも使いやすいように
アジングロッドとして必要な要素が
きっちり詰まっています。
アジング初心者の方が
ジグヘッド単体用のロッドで迷った時は、
このロッドを選ぶと間違いないでしょう。
まとめ
というわけで今回は
20コルトUX、612L-HSのインプレでした。
1万円ほどの価格の
入門ロッドでありながら
感度は中堅クラスのロッドと同等。
バランスに至っては
ハイエンドモデルと遜色ないくらい
テンション抜けのアタリを
感知することができました。
ここまで値段に対して性能が高いロッドは
あまり記憶にないかなと。
冒頭でも書きましたが
定価25000円(実売2万ちょい)でも
文句ないレベルのロッドですね。
アジングを初めて
最初のロッドを選ぶなら
間違いなく20コルトUXを
選ぶことをお勧めします。
正直このロッドを買った後に
次にどのロッドを勧めるのか
迷うレベルの完成度。
20コルトを最初に買った人が
次に値段だけ中堅クラスの
アジングロッドを買った時に
「20コルトの方が安いのに
性能いいんじゃね?」ということも
起きるかもしれませんね。
通常は入門クラスのロッド、
次に中堅クラスのロッド、
そしてハイエンドという流れで
お勧めすることが多いのですが、
20コルトUXは中堅クラスのロッドと
ほとんど性能に差がないので、
このロッドの後は一気に
ハイエンドモデルまで
ランクアップしたほうがよさそうです。
FS大阪でオリムの営業さんが、
「20コルトUXは
利益率度外視で作りました。」
と言ってましたが、
その言葉通りお値段以上の
素晴らしいロッドでした。
1万円ほどの入門ロッドで
これだけのロッドが作れるなら
次にモデルチェンジすると思われる
ハイエンドモデルへの
期待が高まりますね(笑)
次に出るアジングロッドも
楽しみにしています。
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「20コルトを購入を迷っています」
という質問が立て続けに来ましたが、
もし迷っているなら
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ヌーボコルトプロトタイプの時。
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釣具店やネットショップから一気に消えて
約半年待ちになってました。
そして再販されても
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なかなか手に入りにくく
なっていたんですよね。
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2021年5月15日現在、
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