この記事を書いた人

あおむし/矢野。愛媛県在住。国内最古の針屋、土肥富のテスター。レンジクロスフック、レンジクロスヘッド、フロードライブヘッド、ラッシュヘッドの設計、テストを担当。アジングで累計20000匹以上のアジを釣った経験を元に、より多くのアジを釣るための情報を発信しています。

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アジングジグヘッド

【ギガアジ対応】レンジクロスヘッドギガ開発ストーリー ~究極の刺さりを追求~

アジングジグヘッドの名作、

レンジクロスヘッドに

尺アジ、ギガアジ対応の太軸が登場!!

 

PEラインなどの強度のあるタックルで

尺アジ、ギガアジ狙いに最適な設計で

究極の刺さりを追求した鋭い針先は

太軸になっても健在。

 

 

国内最古の針屋、

土肥富の技術を結集して作られた

【レンジクロスヘッドギガ】が

「アタリがあっても掛からない」という

あなたのアジングの悩みを解決して

釣果アップに導いてくれるでしょう。

 

レンジクロスヘッドギガ開発経緯

これまでアジングで

ギガアジを釣ろうとすると

特定の地域でしか狙えない

限定的な釣りでした。

 

しかしここ数年の間で、

全国的にポイント開拓が進んでいき、

尺アジや40アップのギガアジが

全国各地で釣られるようになりました。

 

それに伴い全国各地の釣り人から

PEラインなどの強度のあるタックルで

尺アジ、ギガアジに対応できる

レンジクロスヘッドの太軸の要望を

多くいただくようになりました。

 

今後もポイント開拓が進んだり、

温暖化によるアジの生息域の変化によって

尺アジ、ギガアジが狙える地域が

どんどん増えると思われます。

 

そこで日々進化していく

アジングシーンに対応できるように

レンジクロスヘッドギガの

開発がスタートしました。

 

 

アジングの基本的な釣り方である

リフト&フォールの釣りに適した

ヘッドとフック形状に設計。

 

「レンジクロスヘッドを

太軸にするだけなので簡単でしょ?」と

思われるかもしれませんが、

軸が太くなった分、

細かなバランスを考慮する

必要があります。

 

調整方法は秘密ですが、

この細かなバランス調整を

やるかやらないかで、

ジグヘッドの実釣性能に大きな差が出て

釣果が大きく変わってきます。

 

さらに考慮しないといけなかったのが

ここ近年で一気に進んだ

アジングタックルの進化です。

 

アジングロッドは以前よりも

さらに軽量化へ進化する方向へ進み、

軽量化、高感度、操作性の向上など、

アジを掛けるまでのプロセスに

重点を置いたロッドが多くなりました。

 

そして6フィート台で30g台という

異次元の軽さのロッドも登場しました。

 

しかし、軽量ジグヘッドの操作性、

軽さ、感度を追求した結果、

犠牲になったのがロッドパワー。

 

感度や操作性の向上、

軽さを極限まで追求した

薄巻きのブランクでは

合わせを入れた時に

ロッドのパワー不足により

フッキングが決まりにくい

場合も出てきます。

 

ロッドのパワー不足を補うため、

ドラグを締めて強い力で合わせると

今度はロッドが折れる可能性が高くなります。

 

そこでロッドが破損しない程度に

合わせの力を抑えたり、

ドラグを緩めて使う必要があり、

各ロッドメーカーも破損防止のため、

そのような使い方を推奨しています。

 

さらに重さ140g台の

軽量リールの登場により

総重量200g以下の超軽量タックルも

珍しくなくなりました。

 

ラインは0,2号以下の

極細PEラインに加えて

シンキングPEラインも登場。

 

近年の各メーカの

製造技術の進化により、

アジングタックルは

大きく進化しました。

 

そのような理由から

レンジクロスヘッドギガも

そのタックルの進化に合わせて

開発する必要がありました。

 

土肥富の職人さんに

複数のプロトフックを作ってもらい

フッキング率やフッキング位置など

様々なテスト項目のデータを取りながら

実釣テストの繰り返し。

 

テストして問題が発生すると、

原因を洗い出していき、

問題となっている寸法を特定。

 

そして新しい寸法で

プロトフックを作ってもらい

再びテストしてデータを取っていきます。

 

時にはフックの寸法を

0,1mm単位で調整もらうなど、

土肥富の職人さん達に

協力してもらいながら

テストを進めていきました。

 

 

そして約2年のテスト期間を経て、

 

・リフト&フォールの釣りに最適で、

フッキング率が高くなるような

ヘッド形状とフック形状。

 

・レンジクロスヘッドの売りである

究極の刺さりを追求した針先。

 

・刺さりと強度の

バランスがいい線径。

 

・フックの粘りを出して

折れにくくするために

厳選された素材の選定や

焼き入れという熱処理。

 

・究極の刺さりを実現するための

フローリンコート(フッ素コート)

など。

 

強度のあるタックルで

尺アジ、ギガアジを釣るために

必要な要素を詰め込んだ

レンジクロスヘッドギガが完成しました。

 

 

それではレンジクロスヘッドギガの特徴、

各部分の拘りを紹介していきます。

レンジクロスヘッドギガ フックの拘り

レンジクロスヘッドギガは

レンジクロスフックMをベースに

強度アップのために軸を太くして、

フッキング率が高くなるように

細かい寸法の微調整を行ないました。

 

そして素材となる線材も

究極の刺さりを追求した鋭い針先、

寸法にバラツキがない成型、

フックの粘りを出せる熱処理、

これらを高いレベルで実現できるように

質のいい線材を使用しています。

 

さらにレンジクロスフックの製作は

かなり難易度が高く、

針先の研ぎ、形状の成形、

焼き入れなどの各工程で

高度な技術が必要になるので

土肥富の中でも熟練の職人さんが

製造を担当しています。

 

非常に高度な技術が必要で、

難易度の高い作業が多いですが、

ユーザーの皆様に

「土肥富の針を使って、

もっと多くのアジを釣ってもらいたい」

という思いから、

各工程の熟練の職人さんが

妥協することなく製作しています。

 

国内最古の針屋、土肥富で、

日本トップクラスの

技術を持つ職人さんたちが

魂込めて作ってるのです。

 

フック形状

レンジヘッドギガのフックは

リフト&フォールの釣りに最適な

ショートシャンクの

オープンゲイプを採用。

 

アジングの基本的な釣り方である

リフト&フォールの釣りで使うと

フッキング率が高くなり、

アジの喉奥に掛かりやすい

設計になっています。

 

レンジクロスヘッドギガのフックは、

レンジクロスフックⅯを

太軸に設計しています。

 

しかし理想のフッキング率や

フッキング位置を出すためには、

線径が太くなった分、

各寸法を微調整する必要があり、

シャンク長やゲイプ幅などを

最小0,1mm単位で微調整を

何度も行いました。

 

そして各サンプルをテストして

テストデータを比較した結果、

フッキング率、フッキング位置の

数値が良かった寸法を

採用しております。

 

針先の鋭さ

レンジクロスヘッド同様に

究極の刺さりを追求した

超鋭い針先に仕上がってます。

 

初めて触った人は

「こんなに鋭い針先なのか」

と感動する人が続出するくらい

キンキンに鋭く研いでいます。

 

パッケージから出す時に

油断していると

指に深く刺さる可能性があるので

注意が必要です。

 

なぜここまで鋭い針先に

仕上げてもらったのかというと、

2つ理由があります。

 

まず1つ目は、

針先が鋭いことで、

アジの口にジグヘッドが

刺さりやすくなり

フッキング率が高くなります。

 

針先が鈍っていると

アジの口の中で針先が滑り、

アタリがあっても掛かりにくくなり、

釣果ダウンに繋がります。

 

過去に鋭い針先のジグヘッドと

鈍ってるジグヘッドを比較すると

20対1で釣果差が出たこともありました。

 

「アジングジグヘッドは針先が命」

と言ってもいいくらい

釣果アップするためには、

針先の鋭さが重要なのです。

 

 

2つ目の針先が鋭い恩恵として、

アジが食ってきた際に

ジグヘッドがアジの口に触れやすくなり、

手元にアタリを感知しやすくなります。

 

これはなぜかと言うと

コンッとかカサカサというアタリは

アジがジグヘッドを食った時に

針先がアジの口に触れることで

手元にコンッやカサカサという

反響として伝わってきます。

 

もし針先が鋭くないと

アジの口の中で針先が滑るので、

コンッやカサカサッという明確なアタリを

感知しにくくなってしまいます。

 

実際はアジが食っているのに

アタリを感知できてないことで、

「ここにアジは居ない」

と間違った判断をする可能性があり、

それが尺アジやギガアジだったら

超もったいないですよね。

 

そのような理由から

アジングジグヘッドには

鋭い針先が必要なので、

土肥富のジグヘッドは針先に拘って

鋭い針先に仕上げてもらってます。

 

針先を研ぐ工程には

針先の研ぎ専門の職人さんがいます。

 

レンジクロスフックの針先は、

土肥富の針先を研ぐ職人さんの中でも

熟練の職人さんにしか研げないくらい

とても高度な技術を必要とします。

 

一般的な針先を研ぐ時は、

機械に1、2回通して針先を研ぎますが、

レンジクロスヘッド、フロードライブヘッド、

ラッシュヘッドの鋭い針先を研ぐには、

熟練の職人さんが、

針先を顕微鏡で確認しながら

通常の何倍も機械に通して

究極の刺さりが実現できるように

研いでいます。

 

非常に熟練された技術が必要で

尚且つ手間がかかる工程ですが、

針先の鋭さによって

釣果が大きく変わるので、

頑張って研いでもらっています。

 

その結果、

触った瞬間に鳥肌が立つくらい

究極に鋭い針先に仕上がっていて、

アタリがあっても掛からないことが減り

釣果アップに繋がるようになっています。

 

線径(強度)

(左がギガ、右がノーマル)

強度と刺さりを両立した

線径0,64mmを採用

 

線径を0,64mmに太くして、

シャンク部にヒラ打ち加工を追加することで、

レンジクロスヘッドよりも

約1,4倍ほど強度アップしています。

 

従来の太軸というと

0,71mmを想定する方が

多いと思いますが、

線径0,64mm設計したのには

理由があります。

 

冒頭でも書きましたが

近年のアジングタックルの流れは、

感度、操作性を追求して

軽量化する流れになっています。

 

その結果、

ロッドのパワー不足により

合わせの力が弱くなったり、

ロッドの破損を防ぐために

ドラグを緩めて使わないといけない、

意図的に合わせを弱くしないといけない、

などの対応が必要になります。

 

単純に強度を上げるなら

線径を太くしたら強度は上がります。

 

しかし、物理的な要因で

軸が太くなると強度は上がりますが、

逆に刺さりが悪くなってしまいます。

 

刺さりが悪いと

フッキング率が下がるだけでなく、

針が深く刺さってないことで

てこの原理が働きやすくなり

やり取り中に針が曲がってしまい

アジをバラす可能性が高くなります。

 

その結果、

刺さりが悪いことが原因で

釣果が大幅に下がってしまいます。

 

かといって刺さりを重視して

線径を細くすると

今度は強度が落ちてしまい

PEタックルでギガアジ狙いだと

やり取り中に伸びてしまったり、

アジの口から針を外す時に

曲がりやすくなります。

 

 

そのため、単純に強度を上げるために

線径を太くするのではなく、

近年のアジングタックルの進化を考慮して

強度と刺さり込みを両立させた

線径を選ぶ必要がありました。

 

そこで刺さりと強度のバランスがいい

線径を見つけるために、

複数の線径でサンプルを作ってもらい

実釣テストを重ねていきました。

 

テストに使用したラインは

主にPEライン0,2号~0,5号で、

リーダーは6lb~8lb。

 

実際に0,64mmよりも

太い線径でテストした場合、

究極に鋭い針先を採用していても

刺さりこみの悪さによる

フッキング率の低下が発生しました。

 

逆に0,64mmよりも細い線径を

上記のラインででテストした場合。

 

刺さりこみは問題ないけど、

強引なやり取りをした時や

アジの口から針を外す時に、

フックの伸びや曲がりが

気になる場合がありました。

 

そして色々なタックルを使って

集めたデータを照らし合わせて、

刺さりと強度のバランスが一番よかった

線径0,64mmを採用しました。

 

そのおかげで刺さりもよくて、

アジの口から針を外す時や、

PEライン、ゼクシオンなどの

強度があるタックルを使っても

フックが伸びにくくなっており、

尺アジ、ギガアジを掛けても

安心してやり取りができます。

 

線材の拘り

レンジクロスヘッドギガは

レンジクロスフック各サイズや

RHフック(ラッシュヘッドのフック)と同じ

カーボン80を使用しています。

 

カーボン80の素材を使用することで、

・鋭い針先の研ぎ

・フックの折れを減らして粘りを持たせる

・トータルの品質の安定

を高いレベルで実現できています。

 

針の素材には

カーボン80、カーボン100などの

炭素量が違う鋼材が数種類あり、

数字が大きくなるほど

素材の炭素量が多くなります。

 

炭素量が多くて

ハイカーボンと言われる

カーボン100を採用する

選択肢もあったのですが、

なぜカーボン80を選択したかというと、

 

鋭い針先の研ぎの精度と品質、

針の成形の精度とサビの少なさ、

フックの粘りの出しやすさ

この3つが理由になります。

 

ハイカーボンと言われるカーボン100は

炭素量が多いので焼き入れをすると

硬くて曲がりにくいメリットがある反面、

・硬いので負荷が掛かると粘らずに折れやすい、

・針先を研ぐ時に欠けやすくて、品質が安定しない、

・炭素量が多いので錆びやすい、

などのデメリットが多数あります。

 

2013年にレンジクロスフックの

開発がスタートした際に、

土肥富の職人さんからは

「カーボン100は素材の性質上

アジングジグヘッドには

デメリットが大きすぎるから、

絶対カーボン80がいい」

と言われていました。

 

上記のデメリットの説明を聞いて

納得はしたのですが、

どうしても両方使い比べて

比較したかったので、

カーボン80とカーボン100で

それぞれサンプルを作ってもらいました。

 

そして両者を使いくらべて

テストをしたところ、

それぞれの差は歴然でした。

 

まず実釣する前の段階で

カーボン80で作ったフックは

針先が鋭く研がれているのに

カーボン100になると

最初から針先若干が

欠けているものがあるなど

新品でも品質の面で

大きな差がありました。

 

実釣ではさらに性能に差が出て、

針先の鋭さによるフッキング率の差、

針先の折れやすさが顕著に現れました。

 

カーボン80を使った場合の

フッキング率を100%としたら

カーボン100の場合は、

最大70%が限界でした。

 

フック形状、釣り方、ワームは

同じ条件でテストしているので、

フッキング率に差が出るのは

それぞれの針先の鋭さの違いが原因。

 

カーボン100で作ったプロトは

新品でテストしている最中でも

針先の鈍さが原因で

アタリがあっても掛からないという

ストレスを感じました。

 

さらにフックの折れやすさは

特に顕著に差が出ました。

 

カーボン100の場合、

エステルラインを使って

18cm~25cmほどの

アジを釣っている時でも

針が折れることが何度かありました。

 

合わせを入れた時に

瞬間的に負荷が掛かり、

針先が折れたり、

刺さりこみが悪いから

やり取り中に針が折れたり、

アジの口からジグヘッドを外す時に

簡単にポキッと折れたりするなど、

とても安心して使用できる針では

ありませんでした。

 

新品の状態で

針先が鈍ってるのは論外ですし、

エステルラインを使って

20cmほどのアジに

合わせを入れた瞬間や

やり取りをしているだけで

針先が欠けたり、

針が折れたりするのは

ちょっと使い物になりません。

 

さらにカーボン100のように

素材に炭素量が多い場合、

錆が出やすいというデメリットもあり、

新品時にケースに保管するだけで

錆が発生していることもありました。

 

そのような理由から

土肥富の職人さんに

アドバイスいただいた通り、

レンジクロスヘッドギガも

カーボン80の素材を

使用しています。

 

その恩恵で、

究極の刺さりを追求した針先の研ぎ、

形状のバラツキのが少ない成型、

大物を掛けた時のフックの粘りなど

すべてにおいて高いレベルで

製作できています。

 

ヘッド形状

アジングの基本的な釣り方である

リフト&フォールの釣りに

最適な形状に設計しています。

 

 

ヘッドはアイ側が細くなり、

下側が太くなっているので

アクションを入れた際に

上に上がりやすくなり、

食わせの間のカーブフォール時には

フォールスピードが遅くなります。

 

アクションを入れて

上に上がりやすいことで

・アジに見切られにくくなる、

・アジにアピールしやすい、

・アジの口に刺さりこみが良くなる

といったメリットがあります。

 

そしてフォールの際は

下が広いので抵抗を受けるようになり、

フォールスピードを遅くして

食わせの間を作りやすくなるという

徹底的にリフト&フォールの釣りで

使いやすいように設計しています。

 

 

さらにレンジクロスヘッドは

アジの口にジグヘッドが刺さる位置、

いわゆるフッキング位置にも

拘って設計しています。

 

 

ヘッド部の両側面に溝を切ることで

アクションを入れた後に

ジグヘッドの針先がぶれにくくなり、

フッキング位置がアジの口の

縦のラインに決まりやすくなります。

 

ご存じの方も多いと思いますが、

アジの口は柔らかいので

掛かりどころが悪いと

口切れによるバラシが多くなるんですね。

 

特に口の横の浅くて柔らかい部分に

掛かってしまうと

やり取り中にバレたり

抜き上げる時に落ちたりするので、

この部分に掛けるのは

極力避けた方がいいです。

 

しかしアジの口の硬くなっている

縦のラインにジグヘッドを掛けると

口切れによるバラシを減らせます。

 

そこでジグヘッドが、

アジの口の縦のラインに

掛かりやすくなるように

ヘッド部の左右に溝を加工しています。

 

 

その恩恵で

アクション後にジグヘッドの姿勢が

素早く安定するようになり、

合わせを入れた時に

アジの口が堅い縦のラインに

掛かりやすくなっています。

 

その結果、口切れによるバラシを

激減させることに成功。

 

フッキング率の向上はもちろん、

フッキング位置も向上させて

徹底的に釣果アップに繋がるように

ヘッド部分も拘って設計しています。

 

レンジクロスヘッドとの使い分け

レンジクロスヘッドと

レンジクロスヘッドギガの

使い分けですが、

主に使用するタックルの強さと

狙うアジのサイズで使い分けをすると

それぞれの性能を活かすことができます。

 

尺アジまでのアジを

エステルラインを使った

タックルで狙うなら

レンジクロスヘッド。

 

PEラインやゼクシオンなどの

強度があるラインを使って

尺以上のアジを狙うなら

レンジクロスヘッドギガを

お勧めします。

 

レンジクロスヘッドギガ、使用時の注意点

レンジクロスヘッドギガは

レンジクロスヘッドと比べて

軸が太くなって強度アップした分、

刺さりこみは若干落ちます。

 

そのため、

使用するタックルや

やり取り方法などの

注意点があるので紹介します。

 

レンジクロスヘッドギガ、使用タックルの注意点

レンジクロスヘッドギガを

使用する場合のライン選択として、

PEラインやシンカーアジングなどの

強度があるラインを推奨します。

 

エステルラインを使う場合は、

0,4号以上の太さを使うことで

ラインが伸びて刺さり込みが悪くなるのを

ある程度解消できます。

 

エステル0,4号よりも

細いラインを使った場合、

合わせを入れた際の

ラインの伸びの影響で

刺さり込みが悪くなり、

フッキング率が下がることが

多くなるのでご注意ください。

 

またレンジクロスヘッドギガを

使う時のロッドの長さは、

6フィート台中盤~の長さの

アジングロッドをおすすめします。

 

理由として6フィート台中盤~の

アジングロッドを使って

フッキングストロークを確保することで、

フッキング率アップに繋がるからです。

 

6フィート台中盤よりも

短いロッドを使った場合、

合わせを入れた際に

フッキングストロークが足りなくて

刺さりこみが悪くなって

しまうことがあります。

 

特に足場が高い場所や

水深が深いポイントで

釣りをする時は、

ラインが風で煽られたり

潮で流されたりして、

ロッドの先からジグヘッドまでの

ラインが一直線になりにくいです。

 

その状態で

短いロッドで合わせを入れたら

フッキングストロークが短い影響で、

ラインが緩んでいる部分だけ

回収する形になり

合わせがほとんど効かないことが多いです。

 

足場が海面近くなどの低い場所や

水深が浅い場所で釣る時は

6フィート台前半のロッドの

フッキングストロークでも

問題ないですが、

足場が高い、水深が深い場所ほど

ラインが緩む影響で

ショートロッドだと

合わせが決まりにくくなります。

 

そのような理由から使用ロッドは

6フィート台中盤~の長さのロッドを

使うことを推奨します。

 

ドラグ設定、やり取りの注意点

PEライン使用時のドラグ設定は

約400g~700gくらいの設定で

テストをしています。

PEラインは0,2号~0,5号、

リーダーは8lbをメインで使用しています。

 

ドラグを締めすぎると

合わせた瞬間に負荷が掛かりすぎて

ロッドが破損する可能性がありますし、

破損しなくてもロッドにダメージが残って

寿命が短くなる可能性があります。

 

そのような理由から

ドラグ設定は400~700g辺りで

設定してテストしており、

フックの刺さり込み、

やり取り中に伸びないか?

といった点で問題がないことを

確認しています。

 

そしてやり取り方法は

ロッドを水平よりも少し上に上げて

ポンピングは一切せずに

ドラグを滑らしながら

巻き続けるやり取りをしています。

 

ロッドの先から魚までのライン角度が

常に150度くらいになるように

ロッドの角度を調整するイメージですね。

 

沖でアジを掛けた時は

水平よりも少し上に構えて

手前にくるにつれて

150度の角度を維持するように

竿先を水平よりも少しづつ下げていきます。

 

そのようにやり取りをすることで、

ギガアジの頭が自分側に向いて、

一切主導権を与えずに

寄せてくることができます。

 

ポンピングをすると

リフトした後にリールを巻きながら

ロッドを下げている時に

ラインが僅かに緩んでしまい、

その隙にアジが反転して

沖に走ってしまいます。

 

さらに高弾性のアジングロッドで

ロッドを立ててやり取りしている時に

ギガアジが沖に向いて走ると、

ロッドに負荷がかかって破損したり、

ラインに負荷がかかって切れたり、

アジの群れが散ってしまう

可能性があります。

 

このポンピングをせずに

ドラグを滑らしながら巻くやり取りは、

ギガアジに主導権を与えず寄せれるだけでなく、

高弾性のアジングロッドや自分の腕にも

負担が少ないやり取り方法になるので

おすすめです。

 

フックが刺さり込んでない時の判断基準

またフックがアジの口に

刺さりこんでない時の判断基準ですが、

アジが食ってきて合わせを入れた際に

掛かってから何秒でバレるか?

という時間で判断します。

 

フックがアジの口に

深く刺さりこんでない場合は

掛かってアジの重さが竿に乗った後、

1秒~2秒ほどで

すぐにバレることが多いです。

 

そのようにアジを掛けてから

1~2秒ほどですぐにバレる場合は、

アジの口にフックが

刺さり込んでないのが原因で

バレると判断します。

 

その場合の対策として、

・フッキングストロークが足りてない場合は、

長いロッドを使用する。

 

ロッドが柔らかいので

フッキングパワーが伝わりにくいのなら

合わせを入れる時に

リールを一緒に巻きながら合わせる

巻き合わせで対応する。

 

エステルライン使用時に

ラインの伸びで刺さり込みが悪いなら、

伸びの少ないライン(PEなど)を使用する。

 

といった感じで対策をすると

フッキング率が上がりますので

参考にしてください。

 

レンジクロスヘッドギガ 推奨ワームサイズ

フックサイズの関係で

1,5in~3,5inくらいの

ワームを合わせるのがお勧めです。

 

注意点として、

ボリューム(太さ)のある

ワームを使う場合は

ワームの中心にフックを刺すと

フックポイントがあまり出ずに

フッキング率が下がる場合があります。

 

対処法としてワームを刺す際に、

中心よりも少し横にワームを刺して

フックポイントが出るようにすると

問題ありません。

 

レンジクロスヘッドギガ、重さラインナップと発売時期

 

1g、1,3g、1,5g

1,8g、2,0g、2,3g

2,5g、3,0gなります。

(2020年9月現在)

 

また、自作される方のために、

フックのみの販売もあります。

 

1,8g~3gが

2020年の10月中旬~発売予定。

 

10月初めより全国各釣具店様に

受注案内をお送りする予定となっています。

 

フック単体、1g、1,3g、1,5gは

現時点での発売時期は未定なので、

また分かりましたらお知らせします。

 

土肥富の製品は

全国どの釣具店でも取り扱い可能です。

 

もし近所の釣具店に

土肥富の製品の取り扱いがない場合は、

お手数ですが釣具店さんに確認してみてください。

終わりに

レンジクロスヘッドギガを

テストするにあたって

多くの方にご協力をいただきました。

 

土肥富の社員の方には

プロトフックを0,1mm単位の

細かい寸法で微調整を

何度も何度も対応していただきました。

 

全国各地の釣友には

フックのデータ取りの協力など

手伝っていただきました。

 

本当に多くの方に

協力していただいたおかげで、

無事テストを終えて

販売までたどり着くことができました。

 

この場を借りて御礼を申し上げます。

 

アジングジグヘッドの

名作と言われるようになった

レンジクロスヘッドの太軸である

レンジクロスヘッドギガ。

 

より多くのアジを釣るために

国内トップクラスの技術を持つ

土肥富の職人さんが、

魂を込めて作り上げました。

 

多くの方に使っていただいて、

アジングの釣果アップに

役立てていただければ幸いです。


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