こんにちは、矢野です。
今回はアジングのメインラインとして
よく使われるようになった、
エステルラインのメリット、デメリットと
おすすめのエステルラインを紹介します。
ジョーカーと言う名のエステルラインが、
アジングのメインラインとして
登場したのが2010年。
フロロ、PEラインが
アジングのメインラインとして
使われていた当時。
ジグヘッド単体で
エステルラインを使うと
フロロ、PEよりも明確に
アタリが分かり易くなり、
さらに軽量ジグヘッドを
遠くに投げる事ができるなど、
その性能の良さに衝撃を受けました。
こんなに明確にアタリがわかるのかと。
アジングにエステルを使う事で、
新しい世界が広がっていくのを感じました。
それから10年近くの年数が経過。
発売当時は賛否両論ありましたが、
今ではアジングのメインラインとして
多くの人に使われるようになり、
各メーカーからもエステルラインが
発売されました。
個人的に、
このエステルラインの登場により、
1g前後のジグヘッドも遠くに投げられる。
そして高感度なので、
繊細なアジのアタリを手元で感知しやすく、
アタリが明確にわかることで
誰でもアジングが楽しくなる。
その結果、
アジングのジグヘッド単体の釣りが、
爆発的に流行るきっかけになったと
考えています。
2010年のジョーカーの発売当時、
エステルラインの取扱いについて
記事を書いていましたが、
今回当時の記事を加筆、修正して
再掲載します。
エステルラインの特徴
エステルの特徴を一言でいうと、
PEラインとフロロカーボンの
中間くらいの性能を持つラインです。
比重
PEラインが約0.97。(水に浮く)
フロロカーボンが約1,78。(水によく沈む)
エステルラインは約1,38。(PEとフロロの中間くらい水に沈みやすい)
伸び(ラインテンションが掛かっている場合、伸びが少ない方が手元に反響感度が伝わりやすい)
フロロ>エステル>PE
一番伸びが少ないのはPE。
次にエステルになりますが、
エステルラインはフロロと比べて
負荷の掛かりによる伸び方が違うだけで、
ゆっくり負荷を掛けていくと
最終的にフロロと同じくらい伸びます。
潮馴染み
フロロ>エステル>PEライン
潮馴染みは
比重の重いラインの方がいいですね。
特に1g以下のジグヘッドを使用した時に、
差がわかりやすいです。
エステルラインのメリット
アタリの取りやすさ
エステルラインの1番のメリットと言えば、
比重と伸びの少なさの恩恵による
アタリの取りやすさになりますね。
フロロメインでアジングをしていた当時、
初めてエステル(ホンテロン)を使って
アジングをした時の
アタリの取りやすさは衝撃でしたね。
こんなに明確に
アタリが取れるものなのかと。
アタリを感知しやすい要因として、
比重が約1,4近くあるために
ロッドの先からジグヘッドまでの
ラインの軌道が、
PEライン使用時よりも
まっすぐになりやすい。
そのためにPEラインよりも
アタリが取りやすくなります。
表層付近だとあまり差は感じませんが、
水深が深くなったり、
軽量ジグヘッドを使用した時だと、
差が分かりやすいですね。
また、フロロよりも伸びが少ないので、
手元にコンッと出る反響のアタリは撮りやすいです。
最初、エステルに抵抗があっても
「一度エステルを使うともうフロロには戻れない」
という人も多くなっていますね。
経験が少ないアジング初心者は、
フロロでは感じにくいアタリも、
エステルだと明確に感じやすいです。
アタリが分かりやすいという事は、
「アクションを入れてどのタイミングでアジが食ってくるか?」
といった事を覚えやすくなるので、
アジングが上達するスピードが早くなりますね。
フロロよりも操作感が分かりやすい
ラインの伸びが少ないため、
フロロよりもジグヘッドを操作した時の
存在感が分かりやすいです。
水深がある場所などは、
差をよく感じますね。
PEよりも風に強くて潮馴染みがいい
PEラインよりも比重があって、
尚且つ単線で出来ているので、
同じ太さでも風の影響を受けにくい。
特に横風がある場合は
差が顕著に出て、
PEラインだと横風でラインが煽られて
狙いのレンジを探れないけど、
エステルだと探れるようになり、
釣果に大きな差が付きやすいです。
また、風の影響だけでなく、
潮の影響も少なくなるので
1g以下の軽量ジグヘッドなどで釣る場合も
潮馴染みがいいので使いやすいです。
PEラインよりもノットが簡単
フロロなどの直結できるラインと比較したら、
ノットを組むという手間がデメリットになります。
しかしPEライン、シンカーアジングと比べると、
ノットが初心者の方でも簡単にできます。
僕はトリプルエイトノットで結束しています。
エステルラインのデメリット
瞬間的な負荷に弱い
瞬間的な負荷に弱いのが
エステルラインを使う上での
一番のデメリットですね。
瞬間的な負荷が掛かると、
すぐに切れます。
ラインが細いから、
すぐ切れて当たり前なんだけど、
慣れてなかったらびっくりします(笑)
アジングをやっていて、
ラインに瞬間的な負荷が掛かる場面は、
アジを掛けた瞬間と投げた瞬間になります。
この時に起こりやすいトラブルが、
俗にいう合わせ切れとキャスト切れですね。
合わせ切れの対策は、
ドラグ設定を緩くします。
僕がやっているドラグ設定は、
0,2号なら100~150g。
0,3号なら150~200g。
0,4号なら200~250g。
このくらいの設定で
使用しています。
ドラグ設定は、
ラインを手で引っ張って
感覚で調整するよりも、
ペットボトルに水を入れて
持ち上げながら設定すると、
正確に設定しやすいです。
[st-card id=5292 label=”おすすめ” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]
キャスト切れの対策は、
ノットの結束部まで巻き込まずに
投げてやると減らせます。
垂らしがほとんどない状態で投げてしまうと、
投げた瞬間に切れる事が多くなるので注意してください。
劣化スピードが速い
もう一つのデメリットは、
劣化スピードの速さ。
エステルラインを使用して、
アジを釣ったりしてラインに負荷を掛けていくと、
ラインが少しずつ伸びて細くなっていきます。
エステルラインは、
瞬間的な負荷に弱くてすぐに切れますが、
ゆっくり負荷を掛けていくと
フロロと同じくらい伸びが出ます。
元々細いラインの上に、
負荷が掛かった部分が伸びて細くなり、
弱くなっているので、
軽く引っ張っただけで
簡単に切れます。
エステルの種類によって
劣化スピードは多少違いますが、
概ね足場4mほどの釣り場で、
25cmほどのアジを10匹ほど釣ったら、
ラインが少し伸びて切れやすくなりますね。
そのため実釣中に、
定期的にラインの劣化を確認しないと、
合わせ切れ、抜き上げの際に
ラインが切れてしまう恐れがあります。
また、根掛かりを外そうと
ラインを引っ張った時は、
伸びる距離も多くて
劣化部分も多くなります。
そのため毎回釣行の度に、
劣化した部分を数メートル切らないといけないので、
釣行回数が多いとライン代がかさみます。
※2018年9月1日追記
2018年春に、
アンバーコードD-PETというエステルが登場しました。
下記のおすすめエステルラインの部分でも紹介していますが、
このエステルラインは耐久性が高くて、
170匹ほどアジを釣っても
強度低下が平均で8%ほどしかなく、
非常にコスパがいいです。
ラインメーカーさんの技術の進歩により、
エステルラインの劣化の速さは
デメリットではなくなってきていると
感じています。
リーダーが必要
リーダーが必要なPEラインと比べたら、
エステルラインのノットは
簡単なのでメリットになります。
しかしナイロン、フロロを
直結で使用する場合と比べたら、
リーダーを結ぶという事が面倒ですね。
エステルラインも
種類によって伸びの多さが変わります。
最近では0,5号以上のエステルも
発売されているので、
伸びが多いエステル、
結束強度の高いエステルだと、
リーダーなしの直結で使用できる
ラインもあります。
しかし、ジグヘッド単体のアジングでよく使う
0,2~0,4号の太さだと、
合わせ切れ防止の他にも、
アジを釣って抜き上げた時に、
メインラインを持つと、
結束部分で切れやすいです。
そういった理由から、
リーダーは付けた方がいいでしょう。
また、アジを抜き上げたあとは、
メインのエステルラインの部分を持つのではなく、
リーダーのフロロ部分を持つようにします。
メインのエステルの部分を持つと、
アジが暴れた時に負荷が掛かり、
結束部から簡単に切れます。
※合わせ切れ、キャスト切れ、劣化スピードなどは、使用するタックルバランスや、使用状況などでも変わってきます。
エステルラインに使用するリーダーの種類と太さ
エステルラインのリーダーに使用するラインの種類は、
ナイロン、フロロ、エステルの3種類。
ナイロン
伸びがある分、フロロ、エステルのリーダーと比較して食い込みがいいです。
アミパターンや産卵期などの食いが渋い時に、効果がありますね。
フロロカーボン
比重が高いラインで、一番使用頻度が高い。
エステル
ハリス用ラインとして有名なホンテロン。
エステルラインが世に出る前に、
一部マニアの間で密かに
アジングのメインラインとして使用されていました。
感度最優先の
伸びが少ないラインの組み合わせになるので、
合わせ切れなどに注意が必要です。
リーダーの太さと長さ
メインラインが0,2号の場合は、
0,6~0,8号。
0,3号の場合は、
0,8~1号。
0,4号の場合は1~1,2号。
各号数に合わせて、
この太さのリーダーを使用しています。
結束強度も出やすくて、
使いやすいですね。
長さはそれぞれ
3~40cm位の長さを取っています。
おすすめのエステルライン3選
僕が今まで使ってきたエステルラインの中で、
「これはよかった!!」というおすすめのラインを紹介します。
感度重視のジョーカー
アジングのエステルラインとして最初に登場したライン。
色々なエステルラインが登場した今でも
根強い人気を誇る。
エステルの中でも伸びも少なく、
感度も高いライン。
とある釣具店の店員さんは、
「色んなラインが出ても、エキスパートほど最後はジョーカーに戻ってくる」
と言うくらいです。
すべてのバランスが良いアンバーコード
伸び、感度、硬さなどのバランスがよく
、初心者でも扱いやすいエステルライン。
結束強度も高く、0,5号以上になると
直結で使用している人も多数いる。
150m巻きなので、
75mで2回に分けて使うか、
150m全部巻くか悩む所。
視認性重視、高耐久性のアンバーコードD-PET
[st-card id=4494 label=”関連記事” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]
視認性が売りのラインは、
ルミナシャインのイエローでしたが、
光量が少ない場所だと
視認性はそれほどよくなかったです。
しかし新しく発売された
アンバーコードD-PETの失透ピンク。
このラインは透けないので、
光量が少ない外灯下でのアジングでも、
視認性がよくてラインの方向が確認しやすい。
伸び、硬さ、感度のバランスも非常によく、
結束強度も非常に高い。
200mで売られているが、
100mずつ巻けるように、
2つのボビンに巻かれて入っている。
(ラインは中心で繋がっているので、200m巻、100m巻のどちらでも使用可能)
個人的に100mずつ巻いて使用するので、
この100mずつ分けて使えるのは
非常にありがたい。
そして耐久性も、
他のエステルラインと比べても非常に高く、
コストパフォーマンスが最高。
エステルラインに迷ったら
このラインを一番おすすめします。
【アジング】 エステルラインのメリット、デメリットとおすすめ3選+リーダー!まとめ
エステルラインが発売された当時は、
瞬間的な負荷に弱くて
合わせ切れをする
デメリットの部分が
多く強調されていました。
しかし、月日が経つにつれて
エステルラインのデメリットの部分が
きちんと理解されてきました。
そしてエステルラインを
アジングで使うメリットの方が
多いと感じる人も増えてきて、
今ではアジングのメインラインとして
ほぼ定着しました。
使う人が増えると各メーカーさんから
色んなエステルラインが
発売されるようになり、
選択肢も多くなってきました。
選択肢が多くなると、
「どのエステルがいいのか?」と
悩んでしまうんですけどね。
しかし基本的な特徴はどれも同じなので、
硬さや伸びなど好みで決めたらいいでしょう。
僕はエステルラインの登場により、
アジングのジグヘッド単体の釣りが
爆発的に流行るきっかけになったと
思っています。
軽量ジグヘッドでも飛距離が出やすく、
感度がいいので初心者でもアタリが取りやすい。
エステルラインを使うことで
アジングがより楽しくなるラインですね。
メリット、デメリットを
きちんと理解した上で使用すると、
アジのアタリが明確に取れるようになり、
釣果アップに繋がります。
是非一度使ってみて
新しい世界を体験してみてください♪
PS、
アジングで釣れなくて
悩んでいるあなたへ
ルアー釣り未経験からアジングを始め、
1年近くほとんどアジが釣れずに
周りにバカにされてきた矢野が、
3万匹以上のアジを釣るきっかけとなった
初心者でも簡単にアジが釣れるようになる
【アジングの型】を電子書籍化しました。
【アジングの型】電子書籍
もしあなたが、
ネット上のアジングの情報を
集めて挑戦したけど、
糸はプチプチ切れるし、
アクションを入れても
何やっているかさっぱり分からず、
全然アジが釣れなくて心が折れそう
というのであれば、
この【アジングの型】電子書籍が
きっと役に立つでしょう。
アジング初心者の方でも釣れる【型】を
この電子書籍にまとめました。
現在、初心者応援企画として、
このアジングの【型】を
期間限定でプレゼントしています。
電子書籍のプレゼントは
予告なく終了する場合もありますので、
もしあなたが他のライバルよりも
早くアジングが上達したいと
強く思うのであれば、
ぜひ今すぐ
電子書籍を手に入れてください。
【アジングの型】電子書籍