こんにちは、矢野です。
今回はオリムピックさんのアジングロッド、
ヌーボコルトプロトタイプ612UL-HSの
インプレをしていきます。
先日、ヌーボコルトプロトタイプ
612L-Tを買ったのですが、
予想以上に出来が良かったので、
ソリッドモデルである、
612UL-HSも購入して使ってみました。
このロッドが感度、操作感、ロッドバランスなど
予想以上にめっちゃいい出来で、
久しぶりにアジングロッドを買って
感動するレベルでした。
色んなメーカーから
アジングロッドが登場していますが
ここまで完成度の高いアジングロッドは
あまりないですね。
そのくらいこのロッドは
素晴らしいロッドでした。
ヌーボコルトプロトタイプ612UL-HSのスペックと第一印象
6フィート1インチの
ソリッドティップのロッドで
重量は約55gになっています
ティップの径が0,6mm、
バットの径が9,1mm。
軽いジグヘッドの操作感が分かりやすくするために、
ティップのソリッドを0,6mmまで削りこんでいます。
ULという表記なので、
柔らかいソリッドが
搭載されているのかと思いきや、
かなり硬いソリッドが搭載されています。
上が612UL-HS、
下が612L-T。
パッと見た感じテーパーが同じだったので、
ブランクの巻き方が違うだけと思い、
612L-Tの1番と
612ULーHSの1番を
入れ替えて使おうとしたけど
残念ながら入りませんでした。
テーパーが若干違うようですね(笑)
同チューブラモデルと比較して
ティップが細くなっているので、
空気抵抗も少ない恩恵で、
キャストもしやすそうで、
合わせのスピードも速くなりそう。
しかし先径は0,6mmと細くて
結構硬いソリッドなので、
折らないように取扱いには注意が必要です。
612L-Tと同じで
新素材のナノアロイや
スーパークワトログラファイトクロスの恩恵なのか
ブランクが薄いのに張りがきちんと出ている。
しかしブランクが薄いので、
簡単にパキッと折れてしまいそうな気もしますね。
バランスを無視して
ただ重量を軽くしただけのロッドとは違い、
リールを付けてない状態で持ち重りも少なく、
きちんとバランスも取っています。
ロッドを触っただけでも
素晴らしい出来なのが
ビンビンと伝わります。
■感度、操作感(ラインはシンカーアジング、ポリエステル。フックはレンジクロスヘッド、フロードライブヘッド使用時)
感度は612L-Tと同様、
もしくはそれ以上に出ていると
感じました。
08年以降のウエダの
TFL-63Sに近いと感じですね。
ロッドとリールを合わせた総重量も軽く、
タックルバランスがきちんと出ているので、
反響のアタリだけではなく、
テンション抜けのアタリも非常によく取れます。
0,6mmのソリッドティップの恩恵で
ロッドにもたれるような感じのアタリが
チューブラの612L-Tよりも感じやすいです。
特に低水温期やアミパターンなどの
食いがシビアなアジのアタリを
取りやすいですね。
魚のアタリを感知する感度だけではなく、
チョンチョンとジグヘッドを動かした後の、
テンションフォールで
藻に乗ったモワ~っという感触も分かります。
また、捨石などに当たる
コンコンっという感じの感触も感知でき、
さらには潮の流れの強さなども
鮮明に感知しやすいです。
ロッドパワーがULなので、
2g以上を使うのは厳しいかなと思ったけど、
約3gのジグヘッドも
ティップが負ける事なく動いてくれて
操作しやすかったです。
ULの表記通り
1g以下のジグヘッドの操作感もバッチリです。
ただ、0,8g~2gの範囲の重さが
このロッドの性能を活かせる
重さだと感じました。
■バランス(ロッドの持ち方はリールフットに指を挟まないノーフィンガー(前持ち)での感想。)
ティップのソリッドの重さで、
チューブラモデルよりも
先重りしやすいかなと思ったけど、
きちんと200g以下のリールで
バランスが取れるように設計されてます。
使用したリールは、
05イグジスト1003と
04ステラ1000PGSDH。(約165g~185g)
リールフットに
指を挟まない前持ちだと
165gのリールで、
水平にきれいにバランスが取れます。
リールフットに指を1本~2本挟む場合は、
185gくらいのリールで
水平にバランスが取れました。
テンション抜けのアタリを
感知しやすいリールの重さは、
約170g~185gくらいですね、
160g以下の
軽いリールを合わせるよりも
170g~185gの重さの方が、
テンション抜けのアタリは感知しやすいです。
ただ、リールを付けた時のタックルバランスは、
160g以下の軽いリールでも、
先重りするという事もなく、
きれいにロッドのバランスが取れます。
タックルバランスのとり方として、
ロッドエンドにバランサーを付けたり、
リールバランサーを付ける方法があります。
しかし個人的には、
タックル総重量を重たくして
バランスを取るよりも
ロッドとリールの自重が軽くて
タックルバランスが取れている方が、
潮流の変化やテンション抜けなどの
繊細なアタリを感知しやすいですね。
このロッドで使いやすいリールの重さは、
200g以下のリール(170g~185gくらい)が
タックルバランスもきれいに取れて、
テンション抜けのアタリが取りやすい
重量だと感じました。
■キャスト
ブランクの細さと張りが強い恩恵で、
風が強い時でも風に負けずに
投げる事ができます。
チューブラモデルよりもティップが細い分、
投げた時の空気抵抗が少なく
振り抜けやすいですね。
トルザイトリング搭載ということで
編み糸(シンカーアジング)を使用した際の
飛距離が気になったけど、
失速感はなくきちんと飛んでくれました。
ロッドパワー的に
2g位までのジグヘッドが投げる限界かな?
と思ってたけど、
意外にも3gのジグヘッドを
投げても余裕でした。
■ロッドパワー
3gをフルキャストして、
着水ワンアクション目の位置で食ってきても、
ブランクのパワー不足、
ロッドの長さ不足による
フッキングストロークが足りない!!
ということもなくフッキングできました。
思わず「ULのパワーじゃないやん」と
突っ込んでしまいましたね(笑)
ロッドの張りは強めだけど、
魚を掛けたら全く曲がらないのではなく、
17~8cmのアジでもきちんと曲がります。
薄めのブランクなので、
パワーがないのかと思ったけど、
ナノアロイ+スーパークワトログラファイトクロスの恩恵なのか?
かなりしっかりとしていて、
掛ける~寄せる~取り込むの
一連の動作がやりやすいです。
612L-Tと同様に
初めての感覚で不思議な感じでした(笑)
試した抜き上げ最大重量は
痩せた尺アジ(約210g)まで。
このブランクは
見かけ以上のパワーがあり、
尺アジくらいなら抜き上げも問題ありません。
これ以上の重さも、
頑張れば抜き上げれない事はないと思うけど、
ロッドへのダメージなどを考えると、
網ですくった方がいいですね。
高弾性のアジングロッドは、
抜き上げる時に
縦にロッドを立てると折れやすいので、
ロッドをあまり立てずに
横に抜き上げるようにすると良いでしょう。
トップガイドがトルザイトリングからSICにマイナーチェンジ
2017年3月頃から、
トップガイドがトルザイトリングから、
SICにマイナーチェンジされています。
僕が購入したモデルは、
トルザイトリングを使用していたので、
SICに交換してもらえるか
メーカーに確認を取った所、
釣具店経由でトップガイドを
トルザイトからSICに交換という内容で
修理依頼すると有償で対応してもらえました。
早速釣具店さん経由で修理依頼して
612UL-HS,612L-Tの2本とも
トップガイドを交換してもらいました。
工賃は2本で約4300円。
送料は愛媛県から約2000円。
それに消費税が加わって
2本でトータル6858円の
交換費用が掛かりました。
■ヌーボコルトプロトタイプ 612UL-HSをアジングで使ってみた感想、インプレ!まとめ
08年以降のウエダのロッド
TFL-63Sによく似たような感じで使用でき、
ウエダ基準の手の感覚になっている僕でも、
感度などよく出てると感じました。
欲を出すと「もう少しこうだったらいいのにな~」と言うのがあるけど、
価格などを考えたら十分すぎるくらい良く出来ていると思います。
使う場面は612L-Tと同様に、
1g前後を多用するようになる
アミパターン時や低水温期。
1,5g以上を多用するようになる
小魚などのベイトに付いた状態や高水温期など。
年間通じて0,8g~2gのジグヘッドで
釣りを組み立てるなら、
このロッド1本あればいけるんじゃないかな?と
思うくらい扱いやすいロッド。
612L-Tと比べると、
ティップにもたれるような感じのアタリは
612UL-HSの方が取りやすかったので、
612UL-HSは低水温期や産卵期、
アミパターンなどのアジング。
612L-Tは1,5g前後のジグヘッドを多用する
夏~秋に使う感じで、
使い分けたらいいですね。
612L-Tが非常によかったので、
思わず使ってみたくなって
追加で購入した612UL-HS。
このモデルも非常に感度、
ロッドバランス、
価格など総合的に見ても
とてもよく出来ているロッドでした!
僕自身、購入から4年経った
2020年現在でも
手放さずに使い続けている
非常に完成度の高いロッドになります。
2020年の春に
20コルトUXというコスパのいい
入門向けのロッドも出ましたが、
価格差がある分、感度は、
このモデルの方が上になります。
20コルトUXが手に入りにくいですので、
もし予算に都合がつくのなら、
ヌーボコルトプロトタイプ、
612UL-HSをおすすめします。